20歳代のころに耳管開放症を患い、いまだに疲労が蓄積したりすると聞こえが悪くなったり、自分の声が響いたりすることがあります。コロナ禍になってからは、ソーシャルディスタンスやマスクの着用により、一層聞き取りづらい状況が続いており、睡眠不足時の仕事現場での指示などは、言葉通り聞き耳を立てています。

長年難聴が身近なだけに、今後突然聴力が落ちた場合など、万が一補聴器という選択をする上で抵抗を感じていたのが「THE補聴器」という形状でした。そんな折、シャープ(6753)が軽度・中等度難聴者向けワイヤレスイヤホンスタイルの耳穴型補聴器「メディカルリスニングプラグ」の発売を発表。そのワイヤレスイヤホンにしか見えないビジュアルに、これなら抵抗感なく装着できそうだと感じました。

スマートフォンと連携し、自宅にいながらリモートでフィッティングからアフターサービスまでを専門スタッフがワンストップでサポート。補聴器としての性能・品質・安全性はもちろん、通勤時の利用、休日の家族団らん時の利用など、利用環境に応じた10パターンのシーン設定が可能。また高音質で音楽鑑賞ができるほか、ハンズフリー通話にも対応と多機能。それでいてこれまでの平均販売価格の約3分の1にあたる9万9,800円というリーズナブルな価格が実現されていました。

昨年9月、健康・医療・介護分野を成長領域にするという計画を発表し、管理医療機器の認証取得商品第1弾となった今回の「メディカルリスニングプラグ」。軽度・中等度難聴自覚者約1,300万人における補聴器の所有率は約12%にとどまる中、補聴器に対するネガティブ要素を払拭し「補聴器のシャープ」を定着させることは出来るのか、注目しています。