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コラム2021年12月17日

竹中三佳の株Catch one’s eye Part.399 拡大する代替肉市場!日本勢も続々参入

以前は大豆コーナーなどにぽつんと置かれていた、植物由来たんぱく質を使って肉の風味を再現した『植物性代替肉製品』。近年は精肉売り場にコーナーが設けられたり、丸大食品(2288)日本ハム(2282)、伊藤ハム(伊藤ハム米久HD、2296)などの大手食肉加工メーカーや、マクドナルドなどファストフードチェーンが市場に参入したりと、大きな盛り上がりを見せています。

「代替肉=おいしくない」というイメージがあった私ですが、ひいきにしているサステナブル・グリルレストランで、大塚食品(大塚HD、4578傘下)の大豆ミートシリーズ「ゼロミート ハンバーグ」とのコラボメニューを食べた瞬間にその概念が大きく覆されました。肉はもちろん、乳・卵も不使用というゼロミートハンバーグ。見た目、断面、食感いずれも肉のハンバーグそのもので、言われなければ全く気付かない美味しさ。その場に会した面々も、代替肉はここまで進化していたのか、と衝撃をおぼえていました。

ヘルシーで美味しく、かつ環境負荷や食料危機の解決策にもなり得るとあり、その後良品計画(7453)の大豆ミートシリーズや、モスバーガー(モスフードサービス、8153)のソイバーガーなど、植物性代替肉製品を目にする機会もさらに増え、その人気の高まりを実感しています。

2020年度は前年比約38%増の250億円に達し、ここ10年で約5倍に市場が拡大、引き続き大幅に伸長する見通しの国内植物性代替食品市場。全世界の植物性代替肉市場が年率20.4%の成長率で成長を続け、28年に185億2,000万ドル規模へ成長すると予想される中で、今後さらにおいしさを追求し巨大市場の一角を日本の代替肉が占めることはできるのか、注目しています。

竹中三佳さんのプロフィール

タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

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