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コラム2025年7月11日

竹中三佳の株Catch one’s eye Part.566 サングラスで目の健康を守る!

ファッションアイテムから生活必需品へ

梅雨明け前にもかかわらず、関東では連日の猛暑が続き、日傘を差す男性やサングラスをかけた小学生など、これまでにない新しい日常が広がりつつあります。こうした中、紫外線対策への関心が高まり、目を守る手段としてのサングラス着用に対する意識も徐々に変化しています。

メガネブランドのZoff(インターメスティック、262A・P)は、紫外線を100%カットする「SUNCUT Glasses」を開発。国内のサングラス普及率が約2割にとどまる現状を受け、目の健康に対する啓発活動を加速しています。特に力を入れているのが若年層へのアプローチ。WHO(世界保健機関)によると、「生涯で浴びる紫外線の半分以上は18歳までに浴びる」とされており、早期対策の重要性が指摘されています。Zoffは全国の小中学校で出張授業を実施し、目の健康に関する正しい知識の普及を進めています。

さらに今年7月からは、東京都内の女子聖学院中学校高等学校と連携し、制服に自然になじむサングラスの試験着用を開始。希望する生徒約90名に対して、生徒自身が選定したサングラスを提供し、夏休み期間中に実際に着用・検証を行う予定です。Zoffはこの実証結果をもとに、2026年を目標として、日本初となる「学校指定サングラス」の導入を目指しています。

現在、Zoffは国内約300店舗を展開し、EC(電子商取引)売り上げも順調に拡大中。将来的には500店舗体制を目指しています。教育による意識の改革からサングラスがファッションアイテムや季節品から通年アイテムへと定着すれば、客単価や来店頻度の向上も期待されます。地球温暖化に伴い紫外線量が増加する中で、Zoffの教育・健康・ビジネスを結び付ける先進的な取り組みが今後どのように市場を切り拓いていくのか、注目しています。

竹中三佳さんのプロフィール

タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

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