「火」の気重なり勢い保つか
2026年は「丙午(ひのえ・うま)」。詳しい向きによると、十干の3番目の丙は「日」の「兄(陽)」。十二支の7番目の午も「火」の「陽」。「同じ気が重なることで、その気が盛んになる関係がある」とのこと。
丙午で誰もが思い浮かべるのは、江戸時代の読み物「八百屋お七」に始まる例の迷信だろう。丙午生まれの江戸の町娘が思い人に会いたい一心で放火事件を起こし、火刑に処せられた故事(?)を発端に前回の丙午、1966年の出生数が前年比25%(46万人)の急減となった経緯がある。とはいえ、それでも同年に日本の人口が1億人を突破。“(昭和)40年不況”を脱して高度成長に向かう、日本経済に勢いの出てきた時期だった。
十二支の午年単年で見れば、54年、90年、2002年など確かに「尻下がる」年も散見されるが、バブル崩壊元年となった1990年を除けば総じて、その後の上昇波動の出発点に近い位置どころとなっている。
「火」の気が重なって火柱高、とまではいかずとも、常に火種を絶やさず、着実な陽線を連ねる展開を期待したいものだ。(K)
