スナック菓子大手のカルビー(2229・P)は、米菓大手の亀田製菓(2220・P)との協働プロジェクト第一弾として、10月13日より期間限定商品『ポテトチップス ハッピーターン味』を発売すると発表しました。発表直後からSNS(交流サイト)上では「夢のコラボ」と話題沸騰。かくいう私も、スケジュール帳にしっかり「ハッピーターン味・購入」と書き込んだほどです。

国内菓子市場は成熟が進み、低成長が続く中で、新規顧客の開拓と既存顧客のロイヤリティ維持が喫緊の課題となっています。今回のコラボは、単なる話題づくりにとどまらず、両ブランドの相互補完によるシナジー創出が期待されます。カルビーはハッピーターンという強力なフレーバーとブランド力を借りることで、定番商品のポテトチップスに新たな関心を呼び込み、亀田製菓はカルビーの販売網とプロモーション力を活かして、自社ブランドの認知度をさらに高める狙いです。

また、両社の既存ファンによるクロスセル効果に加え、テレビやSNSでの拡散による広告効果も大きく、限られた投資で若年層を含む新たな消費層の獲得につながる可能性があります。両社がそれぞれのブランド資産を融合させることで、市場活性化と高効率なマーケティングを実現する成功事例となるのか、注目が集まっています。

今回のコラボが秋以降の消費者需要をどこまで牽引し、将来的に海外展開や原材料の共同調達など、どのような分野へ発展していくのか。その経済波及効果とともに両社が描く“幸福連鎖”の行方に注目しています。