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コラム2025年11月21日

【速報版】竹中三佳の株Catch one’s eye Part.585 年末商戦の前哨戦「ブラックフライデー」

物価高下で各社の手腕試される

来週に迫ったブラックフライデー(BF)は、年末商戦の本格的な幕開けとなる重要イベントです。物価高騰が家計を圧迫する中、消費者はBFを「必要なものを戦略的にお得に入手する機会」と位置付けており、小売各社は早くも競争を激化させています。

BF開始10周年を迎えるイオン(8267・P)は、「超!ブラックフライデー」として11月20日から最大11日間、WAON POINT最大30倍の付与やアプリクーポンの配布を実施。特に、昨年の2.5倍に拡大した「半額祭り」は、節約志向に対応した目玉施策です。

一方、楽天市場(楽天G、4755・P)の「楽天ブラックフライデー2025」(11月20~27日)は、ポイント最大47倍の高還元を掲げ、幅広い商品カテゴリーが値下げの対象となります。楽天トラベルでの初開催も注目を集めており、私を含め同経済圏ユーザーにとっては、ブランド家電や人気コスメの「底値買い」が狙えるタイミングです。

百貨店では、毎年高い人気を誇る高島屋(8233・P)のBF(11月19~29日)が約1,400点の上質な日用品や食料品をそろえ、好評の送料無料クーポンを今年も提供。開始直後からオンラインで完売商品も出ており、品質と利便性を両立した戦略で、高い支持を集めていることがうかがえます。

消費者の財布のひもが固くなる中、BFは「高還元ポイント」「超特価」「半額」といった強力なインセンティブを通じ、いかに購買意欲を喚起し、実購買へつなげられるかが勝負どころです。各社がどのように戦略的ニーズを捉え、年末商戦で優位性を築くのか、今後の動向に注目しています。

竹中三佳さんのプロフィール

タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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