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概況/米国市場2023年11月18日

11月17日の米国株式市場はもみ合い。数百万人のギグワーカーが雇用統計に含まれていない可能性

週末のポジション調整の売りが影響し、11月17日の米国株式市場はもみ合いとなった。
サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は講演で「待つという大胆さ」が必要な時期と語り、追加利上げに積極的ではない姿勢を見せた。

一方、ボストン連銀のコリンズ総裁はCNBCのインタビューで、コア物価圧力はFRBの目標を依然大幅に上回っているため注意が必要とし、インフレに対する「勝利宣言には程遠い」、「追加利上げの可能性を排除したくない」と述べた。

ボストン地区連銀の研究論文で、米国政府の毎月の雇用統計に数百万人の「ギグワーカー(単発の仕事を請け負う労働者)」が含まれていない可能性があることが分かったとロイターが報じた。
論文では、米配車サービス大手ウーバー・テクノロージーズの運転手や臨時契約労働者らは自らを「雇用されている」、もしくは労働力の一角とは考えておらず、政府の統計で示される就業者数が大幅に過小評価されている可能性があり、その数は最低で数十万人、もしくは1,300万人程度に達する可能性もあると指摘した。
研究者は労働市場が考えられているよりも「逼迫している」可能性を示唆していることや、インフレを引き起こすことなく雇用を創出し生産を拡大する余地が残されている状況を示しているように感じられるという見方を示したと伝えた。

アパレルのギャップは8~10月期決算が減収減益だったが、アナリスト予想を上回ったために買われた。

ナスダックでは、半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズは対中輸出規制違反の疑いで捜査を受けていると報じられ、売られた。

NYダウ工業平均は前日比1ドル(0.01%)高の34,947ドル。ナスダック総合指数は前日比11ポイント(0.08%)高の14,125。S&P500指数は前日比5ポイント(0.13%)高の4,515。

NYダウ採用銘柄はウォルグリーン、アメリカン・エキスプレス、キャタピラーなどが買われ、マイクロソフトやナイキ、アムジェンなどは売られた。上昇は15銘柄、下落は15銘柄。

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