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概況/米国市場2023年11月23日

11月22日の米国株式市場は反発。原油安を好感。アルトマン氏がオープンAIに復帰で、マイクロソフトは上昇

11月22日の米国株式市場は反発。
週間の新規失業保険申請件数は20万9千件と前週比2万4千件減少し、市場予想(22万6千件)以上に減少した。
一方、10月の耐久財受注は前月比5.4%減となり、市場予想の3.1%減よりも減少率が大きかった。 全米自動車労組のストライキの影響。
その他、ミシガン大学が発表した11月の1年先の期待インフレ率(確報値)は4.5%と速報値の4.4%から上方修正された。

経済指標は強弱入り混じる状態だが、原油安が好感された。
石油輸出国機構(OPEC)は、26日に開催予定だった「OPECプラス」の閣僚級会合を30日に延期すると発表した。OPECプラスは、石油輸出国機構とロシアなど非加盟国が参加する会議。
減産を巡り、主要産油国の足並みがそろっていないという見方から原油安となり、インフレ懸念が和らいだ。

オープンAIはアルトマン氏がCEOに復帰することで合意したと発表したが、アルトマン氏を獲得できなかったマイクロソフトは上昇した。
マイクロソフトはオープンAIと資本業務提携している関係なので、アルトマン氏の解任により多くの従業員が退職し、オープンAIが凋落することや、アルトマン氏の移籍と共にオープンAIの従業員も受け入れることになると、コストが増えるという懸念もあったため、そうしたリスクが後退したことが値上がりに作用した。

エヌビディアは第3四半期の決算と第4四半期の見通しがアナリスト予想を上回ったが、利益確定の売りに押された。
他方、AMDやアームは上昇した。

NYダウ工業平均は前日比184ドル(0.53%)高の35,273ドル。ナスダック総合指数は前日比65ポイント(0.46%)高の14,265。S&P500指数は前日比18ポイント(0.41%)高の4,556。

NYダウ採用銘柄は3M、ナイキ、マイクロソフトなどが買われ、ウォルグリーンやキャタピラー、ウォルマートなどは売られた。上昇は23銘柄、下落は7銘柄。

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