12月1日の米国株式市場でNYダウは4日続伸、ナスダックも反発。
パウエルFRB議長はスペルマン大学(ジョージア州アトランタ)の講演で、「私たちが十分に金融引き締め的なスタンスを達成したと自信を持って結論付けたり、利下げ転換の時期を推測するのは時期尚早です」と述べた。
ただ、「引き締め不足と引き締め過ぎのリスクは一段とバランスがとれてきている」と発言し、政策について「かなり景気抑制的な領域に入っている」と述べた。

11月9日の国際通貨基金(IMF)の講演では「十分制限的スタンスを達成したとは確信していない」と発言していたので、今回の発言を受けて、利上げ終了期待が強化された。

セールスフォースが続伸となり、ソフトウエア開発のエラスティックはクラウドが好調で好決算となり大幅高。

ナスダックでは化粧品のアルタ・ビューティーの決算がアナリスト予想を上回ったため買われた。

NYダウ工業平均は前日比294ドル(0.82％)高の36,245ドル。ナスダック総合指数は前日比78ポイント(0.55％)高の14,305。S＆P500指数は前日比26ポイント(0.59％)高の4,594。

NYダウ採用銘柄はウォルグリーン、ナイキ、セールスフォースなどが買われ、インテルやマイクロソフト、ウォルマートなどは売られた。上昇は23銘柄、下落は7銘柄。