日経平均(≒半導体関連)に振り回されるな
全般高安まちまちながら日経平均のみ4ケタ安…、最近ではこんな展開もさほど珍しいことではなくなってきた。18日の相場にしても、アドテストと東京エレクなどの下落寄与分を除けば、実質的な下げ幅は限定的だ。その辺はプライム市場で100超の銘柄が年初来高値を更新していることからもうかがわれる。そして、高値銘柄の顔触れを見ても、郵船、川崎汽、オムロン、京都FGなどやはり先の好決算銘柄の顔触れが目立つ。
前週末で3月期第1四半期決算発表がほぼ終了したことを受けて、足元では証券各社による集計レポート発行などの動きが相次いでいる。何せTOPIXを構成する企業で該当する1,110社の2割弱が通期の純利益見通しを引き上げた。イラン情勢が依然不透明ななか、第1四半期段階での増額ラッシュは、保守的として知られる日本企業としては稀有(けう)な状況だけに、日本株に対する前向きな評価が目立つ。UBS証券は15日付で年末のTOPIX目標を4,400から4,600に修正してきた。
| 4~6月期当期利益が好進捗率ながら通期計画を据え置いた銘柄 | |||
| 銘柄 | コード | 予想比上ブレ率 | 計画比進捗率 |
| 任天堂 | 7974 | 65.5% | 47.6% |
| アステラス製薬 | 4503 | 45.1% | 47.3% |
| 九州電力 | 9508 | 115.5% | 47.0% |
| 阪急阪神HD | 9042 | 23.9% | 46.6% |
| 塩野義製薬 | 4507 | 119.9% | 46.5% |
| 三菱ケミカルG | 4188 | 85.3% | 45.3% |
| 関西電力 | 9503 | 23.2% | 44.2% |
| スクエニHD | 9684 | 84.8% | 42.7% |
| 長瀬産業 | 8012 | 61.0% | 42.5% |
| DOWAHD | 5714 | 58.5% | 41.1% |
| 三菱地所 | 8802 | 69.7% | 40.6% |
| 東急 | 9005 | 25.7% | 40.3% |
| SMC | 6273 | 62.5% | 39.9% |
| TOPPANHD | 7911 | 90.1% | 39.4% |
| バンダイナムコ | 7832 | 58.2% | 39.3% |
| 京成電鉄 | 9009 | 30.6% | 39.2% |
| フジメディアHD | 4676 | 64.8% | 39.1% |
| JR西日本 | 9021 | 12.3% | 39.0% |
| 京都FG | 5844 | 17.8% | 39.0% |
| 住友不動産 | 8830 | 20.0% | 38.2% |
| 三井住友トラストG | 8309 | 22.1% | 37.4% |
| 小糸製作所 | 7276 | 42.4% | 37.1% |
| SOMPOHD | 8630 | 121.5% | 37.0% |
| コーエーテクモHD | 3635 | 51.3% | 36.6% |
| OLC | 4661 | 56.0% | 36.3% |
| (出所:東海東京インテリジェンス・ラボ) | |||
決算内容を受けた個別企業のスクリーニングの動きも活発だ。各社で「増収増益率の大きい銘柄」「コンセンサス予想比で上方着地し、通期利益を上方修正した銘柄」などさまざまな絞り込みが行われているが、ここでは表の「1Q時点で高進捗も通期計画を据え置いた銘柄」(東海東京インテリジェンス・ラボ)に注目してみたい。3カ月後の第2四半期決算発表時の通期増額に期待が持ち越される形となった銘柄群だ。表のリストとは異なるが、例えば17日付で、野村証券が松風、SBI証券がUBEの目標株価を引き上げて買い推奨していた。この両銘柄も高進捗&増額未実施だ。こうした銘柄には今後もアナリスト評価が高まる可能性がありそう。
表の銘柄では長瀬産業(8012・P)。営業利益ベースでは、通期0・6%増益見通しに対して4~6月期は65・9%増益となっていた。思えば前期も第2四半期決算発表時に増額発表している。18日安値では、前週5日に一時12・7%高した分の6割を帳消しにしており、あらためて見直し余地が生じている。(K)
