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概況/米国市場2024年5月18日

5月17日のNYダウは終値で初の4万ドル乗せ。米国生産回帰への期待が背景

5月17日のNYダウは終盤に上げ幅を拡大し終値で初の4万ドル乗せとなった。
中国製品に対する関税引き上げで米国への生産回帰が期待されていることを背景に、工業ガスのエアー・プロダクツ・アンド・ケミカルズや銅鉱山のフリーポート・マクモランが買われた。

バイデン政権は14日に電気自動車やリチウムイオン電池、半導体、ソーラーパネル、鉄鋼、アルミ、港湾クレーン、医療用品など中国からの輸入品に対する関税を大幅に引き上げると発表した。11月の大統領選挙での再選を目指し、重要産業への国内製造業の強化と雇用拡大を図ることが狙い。

これに対して、トランプ氏はバイデン大統領のスーパー関税を物足りないと批判しているので、どちらが大統領になっても米国への生産回帰は強まると見られて。

ただ、国際通貨基金(IMF)は米国による一部中国製品に対する大幅な関税引き上げは、2国間の緊張が高まることで世界の貿易と成長に悪影響が及ぶ恐れがあると批判した。

レディットはオープンAIと提携を発表し大幅高。

一方、ゲームストップは3日続落。

ナスダックは小幅続落。エヌビディアやスーパーマイクロコンピューター、ラムリサーチ、アームなどAI関連やデータセンター関連、半導体関連が売られた。
ただ、AMDは、マイクロソフトがクラウドコンピューティングの顧客に、AMDの人工知能(AI)半導体によるプラットフォームを提供する計画を発表したことで買われた。

NYダウ工業平均は前日比134ドル(0.34%)高の40,003ドル。ナスダック総合指数は前日比12ポイント(0.07%)安の16,685。S&P500指数は前日比6ポイント(0.12%)高の5,303。

NYダウ採用銘柄はキャタピラー、JPモルガン・チェース、ボーイングなどが買われ、アムジェンやインテル、ベライゾンなどは売られた。上昇は20銘柄、下落は10銘柄。

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