5月30日の米国株式市場でNYダウは上げ下げを交えながら小幅続伸。
4月の個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)は、前年同月比2.1%上昇と3月の2.3%上昇から鈍化し、市場予想の2.2%上昇も下回った。
ミシガン大学消費者信頼感指数の5月確報値は52.2と速報値の50.8から上方修正され、市場予想の51.0を上回った。
ただ、トランプ大統領が「中国は合意を完全に破った」とSNSに投稿したことを受けて、NYダウは一時328ドル安となった。
中国側が「破った」とする具体的な内容は示していない。
その後はインフレ懸念の後退に注目した買いが入り、下げ幅を縮め、NYダウは小幅続伸で取引を終えた。
ナスダックも中盤に下げ幅を広げたが、その後は小反落に戻した。
イーライリリーやウォルマートが買われ、エヌビディアは反落。
テスラが下落。イーロン・マスク氏が「政府効率化省」を率いる特別政府職員の任期を終了したが、トランプ大統領がマスク氏についてホワイトハウスと「行ったり来たり」し続けると述べ、マスク氏も「大統領がアドバイスを求めるときはいつでもアドバイスを提供するつもりです」と述べたことがマイナス視された。
NYダウ工業平均は54ドル(0.13%)高の42,270ドル。ナスダック総合指数は前日比62ポイント(0.32%)安の19,113。S&P500指数は前日比0.4ポイント(0.01%)安の5,911。
NYダウ構成銘柄はウォルマートやアムジェン、ベライゾンなどが買われ、エヌビディアやナイキ、キャタピラーなどが売られた。上昇は17銘柄、下落は12銘柄。