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概況/米国市場2023年9月30日

9月29日の米国株式市場でNYダウは反落。反発して始まったが、スト拡大と政府機関閉鎖リスクを警戒

9月29日の米国株式市場でNYダウは反落、ナスダックは伸び悩んだが3日続伸。
8月の個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動の激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年同月比3.9%上昇(市場予想も3.9%上昇)と、7月の同4.3%上昇から減速した。
長期金利の上昇が一服し、原油先物が続落となったため、NYダウは取引開始直後に227ドル高となった。
しかし、全米自動車労組のストライキにフォードとGMの工場2カ所が加わった。計5工場と部品の配送施設38カ所。参加する組合員は7千人ほど増え、およそ2万5千人に上り、全米自動車労組組合員全体の2割弱に当たる。
その他、政府機関閉鎖リスクも警戒され、NYダウは下落に転じた。

バークシャーやエクソン・モービル、JPモルガン・チェースが売られた。
ナイキは第1四半期(6~8月)決算で、利益がアナリスト予想を上回ったことで買われた。スニーカーやアパレル製品の値上げが奏功。6四半期連続で低下した粗利益率も第2四半期は1%の改善を見込んだ。予定している値引きが比較的少ないことや輸送コストの低下が背景。

ナスダックでは、GMとフォードのスト拡大を受けて、電気自動車メーカーのテスラとリビアン・オートモーティブが買われた。
マイクロンテクノロジーが反発し、メタ・プラットフォームズは反落した。

NYダウ工業平均は前日比158ドル(0.47%)安の33,507ドル。ナスダック総合指数は前日比18ポイント(0.14%)高の13,219。S&P500指数は前日比11ポイント(0.27%)安の4,288。

NYダウ採用銘柄はトラベラーズ、JPモルガン・チェース、ウォルマートなどが売られ、ナイキやウォルグリーン、ダウ・ケミカルなどが買われた。上昇は10銘柄、下落は20銘柄。

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