2時6分時点の日経平均は326円高の2万8,254円、TOPIXは16ポイント高の2,035ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,118、下落銘柄数は622。出来高は7億6,046万株、売買代金は1兆9,142億円。
三井住友DSアセットマネジメントでは、3月10日のメジャーSQ(特別清算指数)算出日に向けた動きが先週金曜日と本日の株高要因と解説している。
日経平均オプション取引では、3月限コールオプションの行使価格は2万7,500円以降、500円刻みで建玉が相対的に大きく積み上がっている。
日経平均が2万8,000円を超えると、行使価格2万8,000円のコールオプション(買う権利)の売り手には損失が発生するため、この売り手は別途先物を買い、先物の評価益でオプションの評価損を補填する「デルタヘッジ」を行ったのでないかと推測。
デルタヘッジにより先物価格の上昇を受け、裁定業者(主に証券会社)が「裁定買い取引」を行った模様。
だが、メジャーSQを前にした株価変動はポジション調整に伴う一時的なもので、SQは日経平均の「戻り高値」や「押し安値」となる傾向があると指摘。
直近1年を見ても、昨年は3月が押し安値、6月、9月、12月が戻り高値となった。
そのため、今回も3月10日のSQが戻り高値になるどうかが注目されると述べている。
後場の日経平均は2万8,250円近辺で推移。
日本郵船(9101)や三菱商事が本日の高値圏で推移し、2月28日にノベルクリスタルテクノロジーに採用されたと発表した安永への買いが再び入り、ストップ高。
一方、INPEXは下落。
業種別上昇率上位は海運、精密、電機、卸売、輸送用機器で、下落率上位は鉱業、紙パルプ、保険、医薬品、繊維。(W)