前引けの日経平均は957円高の4万264円、TOPIXは36ポイントの2,792ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は882、下落銘柄数は709。出来高は9億9,596万株、売買代金は2兆5,150億円。
エヌビディアやアップルの製品を受託生産している台湾の鴻海精密工業が5日に発表した10~12月期の売上高が前年同期比15%増収と、アナリスト予想の13%増収を上回ったため、6日の台湾市場で買われ、その後、米国市場でエヌビディアは高値更新となった。
7日の日本では東京エレクトロン(8035)やディスコ、アドバンテストなどの半導体関連が牽引し、日経平均は1,000円に迫る上げ幅となった。
米国で開催されている世界最大のテクノロジー見本市「CES」で、エヌビディアのファンCEOが講演を行うため、次世代AI半導体の「ブラックウェル」に関する意欲的な発言が出てくるのではないかという期待も半導体関連の上昇に拍車を掛けた。
その他、米国のFRBで金融監督を担当していたバー副議長が2月28日付けで辞任すると発表したため、規制緩和期待で米国ではシティグループやモルガン・スタンレーが買われた流れを引き継ぎ、東証でもメガバンクが物色された。
ホンダは12月23日に、上限11億株(発行済株式数に対して23.7%)の自社株買いの計画を発表したが、買付開始が1月6日から開始なので、前日に続いて上昇した。
富士通ゼネラルはTOBが発表され急騰した。
一方、IHIと海運株と日本製鉄は売られた。
業種別上昇率上位はサービス、電機、銀行、証券、精密で、下落率上位は海運、鉱業、鉄鋼、電力ガス、石油。(W)