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概況/米国市場2025年3月8日

3月7日の米国株式市場は反発。カナダへの相互関税威嚇で売られたが、FRB議長講演で反発。関税警戒でコストコは下落

3月7日の米国株式市場は反発。
2月の雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比15万1千人増と、市場予想の16万人増を幾分下回ったが、思ったより悪くなかったため、米国株の主要3指数は序盤は反発した。

しかし、トランプ米大統領が、カナダが乳製品と木材に課す関税が極めて高いと非難し、カナダ製品に対し相互関税を課す可能性があると表明したため、主要3指数は下落し、NYダウは一時403ドル安となった。

その後、パウエルFRB議長が経済フォーラムの講演で、労働市場が予想外に減速するかインフレが予想以上に鈍化すれば緩和する可能性がある。不確実性の高まりにもかかわらず、米国経済は好調と述べたため、主要3指数は反発に転じた。

ブロードコムは2~4月期の売上高見通しがアナリスト予想を上回ったことで買われた。

コストコは第2四半期決算で、売上高はアナリスト予想を上回ったが、1株利益がアナリスト予想を下回ったため、下落し1,000ドルを下回った。
米国での売上高の約3分の1は他国からの輸入品で、そのうちの半分未満が中国、メキシコ、カナダからの商品のため、関税の対象になる可能性があることも警戒されている。

NYダウ工業平均は前日比222ドル(0.52%)高の42,801ドル。ナスダック総合指数は前日比126ポイント(0.70%)高の18,196。S&P500指数は前日比31ポイント(0.55%)高の5,770。

NYダウ採用銘柄はIBM、ベライゾン、マクドナルドなどが買われ、ウォルマートやボーイング、JPモルガン・チェースなどは売られた。上昇は20銘柄、下落は10銘柄。

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