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コラム2025年4月30日

【本日のマーケット】4月30日(水)

4月30(水)のマーケット                                                                   

4月29日のNYダウは6日続伸。ラトニック商務長官が国名は明かさなかったが、すでに1カ国と貿易協定で合意していると明らかにした。国名は明かさなかったのは相手国の首相と議会の承認を待つ必要があるため。トランプ政権が自動車関税の影響を軽減する措置を講じることや、独立記念日の7月4日までに減税法案の成立を目指す考えを表明したことも好感された。ヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルスは、ノボ・ノルディスクとの提携を発表し大幅高。減量薬ウェゴビーを割引価格で提供することが可能となる。ナスダックは反発。ナスダック上場でNYダウ採用のハネウェル・インターナショナルは、決算がアナリスト予想を上回ったことで買われた。NYダウは前日比300ドル(0.75%)高の40,527ドル。NASDAQ総合指数は前日比95ポイント(0.55%)高の17,461。S&P500指数は前日比32ポイント(0.58%)高の5,560。

日米関税協議前だが、自社株買い発表の多さと円安、米株先物のマイナス幅縮小を受け、終盤は買い戻し。ソニーGは半導体子会社のスピンオフ(分離・独立)上場検討の観測報道で高い。スクエニは物言う株主の3Dインベストメントによる保有判明で急騰した。住友ファーマは業績上方修正でストップ高。太陽HDはモルガン・スタンレーが投資判断を引き上げストップ高。SMSは自社株買い発表を好感。商船三井は今期大幅減益予想で売られた。日立やOLC、東京地下鉄が安い。

スタンダード市場では、メタプラネットがビットコイン・マガジンのCEOをアドバイザーに迎えた好感して大幅高。FDKは「ニッケル亜鉛電池」を本格量産すると報じられ物色された。美樹工業は第1四半期好決算で大幅高。ぷらっとホームは4日続落。アズジェントは赤字予想に下方修正しストップ安。

グロース市場では、売れるネット広告が3日連続ストップ高。Aimingは第1四半期が営業黒字転換で急騰した。ハートシードやココペリ、クラスターT、J・TECが高い。オルツは2日連続ストップ安。医療機関支援やポスピス運営のシーユーシーは今期の伸び率鈍化で最安値更新。

チャート上では、下ヒゲを伴う陽線。ほぼ高値引けとなり、3万6000円台を回復して大引けを迎えた。終値で3万6000円台となるのは、3月28日以来約1ヵ月ぶりのこととなる。激動の4月相場だったが、終わって見れば月足は長い下ヒゲを伴う陽線となった。ちょうど60ヵ月移動平均線(3万696円)で下げ止まり、買い戻される格好となった。今年に入って初の陽線を示現し、5月相場に期待をつないだ。

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総合電機 決算出そろう 関税、円高 乗り越え健闘
 日本証券新聞5月1日(木)紙面1面TOP記事掲載

NEC高値更新 反落の日立は中計に期待

総合電機大手4社の決算が出そろった。4月25日に日立製作所(6501・P)三菱電機(6503・P)NEC(6701・P)が発表。富士通(6702・P)は24日に発表済みだが、トランプ関税で市場環境、景気見通しに不透明感が強いなか、各社とも安心感のある内容となった。

28日は日立が反落。ほぼ事前の予想に収まる内容だったことから、目先的な材料出尽くし感が広がった。ただ、決算と同時に発表された中期経営計画「inspire 2027」などを踏まえると、中期的な成長継続が期待できそうだ。

2026年3月期の売上収益は前期比3.2%増の10兆1,000億円、調整後営業利益は同3.4%増の1兆50億円を計画している。前提為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=155円。26年3月期末までの期間で1億4,000万株・3,000億円を上限の自己株式の取得を発表したが、ほぼ市場予想通りの規模だった。

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今日の市況概況
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4月30日(水)☆[概況/大引け]

終盤は買い戻し

大引けの日経平均は205円高の3万6,045円、TOPIXは16ポイント高の2,667ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は923、下落銘柄数は650。出来高は22億8,183万株、売買代金は5兆4,367億円。
日米関税協議前だったが、自社株買い発表の多さと円安、米株先物のマイナス幅縮小を受け、終盤は買い戻しが入った。
大和証券の解説によると、TOPIX採用企業の4月1日~28日までの自社株買い発表額は3.5兆円と2024年4月の1.2兆円に対して2.9倍になったという。

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