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概況/米国市場2025年5月8日

5月7日の米国株式市場は反発。エヌビディアとディズニーが買われ、アルファベットは売られた

5月7日の米国株式市場は反発。
トランプ大統領は今週末に予定される貿易摩擦を巡る米中高官協議について、中国からの要請だったことを示唆し、中国を交渉の席に着かせるために対中関税を引き下げる考えはないと述べた。
この発言を受けてNYダウは上げ幅を縮めたが、FOMCが政策金利を据え置き、声明文で「純輸出の変動がデータに影響を与えているものの、最近の指標は経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示している」としたことや、パウエルFRB議長は会見で利下げに慎重な見方を示したが、イベント通過が安心された。
終盤はエヌビディアの上昇も寄与した。

トランプ政権は、バイデン前政権が打ち出した人工知能(AI)向け半導体の輸出規制強化策を撤回する方針と報じられた。サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)を含む中東諸国はAI向け半導体の輸出規制に反発してきた。トランプ大統領が中東訪問の準備を進める中で変更措置とのこと。
輸出規制強化策を撤回する方針が好感され、エヌビディアが終盤に買われた。

ディズニーはアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに、新しいテーマパークを開くと発表し大幅高となった。

一方、グーグルの持ち株会社のアルファベットは大幅安。
アップルが自社のウェブブラウザ―の「サファリ」について、AI利用増加でサファリでの検索が減少したと述べ、AI検索がいずれグーグルなどの検索エンジンに取って代わると指摘したことで売られた。アップルも値下がりとなった。

NYダウ工業平均は284ドル(0.70%)高の41,113ドル。ナスダック総合指数は前日比48ポイント(0.27%)高の17,738。S&P500指数は前日比24ポイント(0.43%)高の5,631。

NYダウ構成銘柄はディズニー、エヌビディア、ナイキなどが買われ、アップルやユナイテッドヘルス、ベライゾンなどが売られた。上昇は24銘柄、下落は6銘柄。

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