5月14日(水)のマーケット
5月13日のNYダウは反落、ナスダックは続伸。医療保険のユナイテッドヘルスが最高経営責任者(CEO)交代とあわせて、4月中旬に公表した利益見通しを取り下げたことで急落し、1銘柄でNYダウを414ドル押し下げた(NYダウは269ドル安)。一方、エヌビディアとAMDは、サウジアラビアの政府系ファンドが所有するAI(人工知能)スタートアップ企業「ヒュメイン」との業務提携を発表したことで買われた。トランプ政権は、アラブ首長国連邦(UAE)に100万個以上の米エヌビディア製の半導体の輸入を許可する取引を検討していると報じられた。NYダウは前日比269ドル(0.64%)安の42,140ドル。NASDAQ総合指数は前日比301ポイント(1.61%)高の19,010。S&P500指数は前日比42ポイント(0.72%)高の5,886。
米中関税引き下げによる日銀の利上げ見通し復活が警戒されたが、半導体関連の上昇と株主還元の増加が好感され、終盤は下げ幅を縮めた。自動車株は安い。銀行株は上昇。トランプ政権が中東にAI半導体の輸出を認めることを検討で、ディスコやアドバンテストが買われた。ソフトバンクGはAIインフラ計画「スターゲート」の1号案件目前で買われた。グンゼは連結ROEが8%以上となるまで、還元性向100%超となる株主還元方針でストップ高。
スタンダード市場では、組み込みソフト開発のPCIが今期予想が好感されストップ高。低位株の夢みつけ隊は大幅3日続伸。ワイヤレスゲートは株主優待制度の導入で高い。ハークスレイは今期経常減益が続く予想で大幅安。鈴茂器工は今期予想がアナリスト予想に届かず売られた。。
グロース市場では、NexToneは今期大幅増益継続予想と初配当の計画でストップ高。Finatextは大幅増益が続く見通しで急騰した。総医研は通期の赤字予想が縮小する見通しと復配予想で買われた。カバーは今期予想が失望され急落した。みらいワークスは上期決算で売られた。
日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。過熱感から上値は抑えられたが、下値も200日移動平均線(3万7884円)近辺で下げ止まった。終値では3万8000円台を維持して底堅さを見せた。
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注目記事 Pick up
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【エヌビディア関連が大幅高】
日本証券新聞5月15日(木)紙面1面TOP記事掲載
フジクラ、アドテストなどマーク
14日の東京市場でエヌビディア(NVDA)、AI関連を中心にハイテク株が大幅続伸。自動車セクターなど主力株の一服もあり、日経平均株価は5日ぶり、TOPIXは14日ぶりに下落に転じたが、アドバンテスト(6857・P)、ディスコ(6146・P)などの半導体製造装置(SPE)、AIサーバー向けの光部品大手のフジクラ(5803・P)などが人気を集めた。
きっかけはトランプ大統領の中東訪問。トランプ氏は13日から16日までの日程でサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国を歴訪中。13日はサウジでムハンマド皇太子と会談、サウジによる米国への6,000億ドル(約88兆円)の投資確約を取り付けた。詳細は明らかになっていないが、エネルギー安全保障、防衛などに加えハイテク分野もメインになるとみられる。
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今日の市況概況
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5月14日(水)☆[概況/大引け]
終盤は下げ幅を縮めた。半導体関連の上昇と株主還元の増加を好感
大引けの日経平均は55円安の3万8,128円、TOPIXは8ポイント安の2,763ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は570、下落銘柄数は1,033。出来高は22億6,098万株、売買代金は5兆4,483億円。
米国と中国の関税引き下げにより世界景気の悪化リスクが後退したという見方から、日銀の利上げ予想がよみがえりつつあると受け止められ、日経平均は中盤に売られた。日経平均は一時331円安。
だが、半導体関連の上昇と株主還元の増加が好感され、終盤は下げ幅を縮めた。
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