TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 円高進行で続落。自動車や金融が売られ、重工と海運は高い
速報・市況2025年5月15日

☆[概況/大引け] 円高進行で続落。自動車や金融が売られ、重工と海運は高い

大引けの日経平均は372円安の3万7,755円、TOPIXは24ポイント安の2,738ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は489、下落銘柄数は1,099。出来高は20億2,594万株、売買代金は4兆7,778億円。
米韓が5月5日に為替協議を行っていたと報じられた。
5月20日にカナダで開幕するG7財務相・中央銀行総裁会議にあわせて、日米財務相会談を行うため、円安是正が議論されるという思惑から円高が進行した。円高進行に伴い、自動車株が売られ日経平均は続落となった。
米中の関税引き下げは「中国の勝利」と目されているが、中国側が米国債売却のカードをちらつかせたのではないという思惑もある。
対米交渉のカードとして米国債売却も俎上に載っているというシナリオが意識され、米国債の含み益縮小警戒で保険株が安い。
一方、日韓にとって造船技術の提供も対米交渉の切り札という見方で三菱重工(7011)が買われた。米国では造船業が衰退したため、艦艇などが故障して部品が足りない場合、別の艦艇などから部品を外して修理する「共食い整備」が増加している。
そのため、米国海軍長官が4月28日に日本を訪問し、4月30日には韓国を訪問し、対中国巻き返しで協力を要請した。
関税一時停止の90日間に駆け込み需要の期待で海運株が上昇した。
UTグループは今期大幅増益見通しと自社株買いの発表で急騰した。
武蔵精密は今期増益予想が好感された。

業種別下落率上位は輸送用機器、その他製品、証券、保険、銀行で、上昇率上位は海運、繊維、陸運、食品、小売。(W)

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