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コラム2025年5月22日

【本日のマーケット】5月22日(木)

5月22(木)のマーケット                                                                   

5月21日の米国株式市場は続落。20年国債の入札が低調で金利が上昇したため、株式は売られた。ユナイテッドヘルスは病状の重い介護施設の入居者の病院への転院を減らすために、施設に対して秘密裏に支払いを行っていたと報じられた。5月14日に、高齢者向け公的医療保険メディケアの不正請求疑惑で司法省が刑事捜査を行っていると報じられ、急落した経緯がある。テスラやDウェイブクオンタムが反落。コアウィーブは16日にオープンAIとの契約が報じられたことを契機に21日まで4日続伸。NYダウは前日比816ドル(1.91%)安の41,860ドル。NASDAQ総合指数は前日比270ポイント(1.41%)安の18,872。S&P500指数は前日比95ポイント(1.61%)安の5,844。

米20年債入札が低調で米国資産離れが意識された。米国株安、ドル安円高を受けて日経平均は続落。フジクラや半導体関連が売られ、商社株も安い。京成は今期営業減益予想と経営計画にオリエンタルランド売却による株主還元が盛り込まれず失望売り。日本光電は米バリューアクトによる保有比率低下で売られた。一方、ビットコインの最高値を受けてgumiやセレス、マネックスが高い。古河電工はデータセンター向け事業で自信を示したことで上昇。

スタンダード市場では、暗号資産関連のメタプラネットとリミックスポイントが3日連続ストップ高。ぷらっとホームは暗号資産の子会社を7月に設立することでストップ高。リベルタは衣類用冷感ミストを発表し酷暑対策への期待でストップ高。シダーとハーモニックドライブ、木徳神糧は反落。

グロース市場では、暗号資産関連のフィスコがストップ高。ドローン関連のリベラウェアがストップ高。イオレは将来的なAIデータセンター事業参入への取り組みで大幅続伸。不正検知サービスのかっこが大幅高。QPS研やispaceが反落した。ディジタルメディアは利食い売り。

日足チャート上では、上下に短いヒゲを伴う実体線の短い陽線。大きくギャップダウンとなり、5日移動平均線(3万7413円)から下放れた。75日移動平均線(3万6893円)で下げ止まった形となったが、ここがサポートとなるか注目される。

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米株急落でもゼネコンに安心感
 日本証券新聞5月23日(金)紙面1面TOP記事掲載

大成建は上場来高値が視野に 粗利改善、株主還元 野村が高評価

米国株の急落を受け22日の東京市場は全般に軟調な展開となったが、医薬品などのディフェンシブセクター、ゼネコンなどの内需系が支えとなった。20日で大方の決算発表が終了し、有望セクター、有望銘柄の業績を点検するアナリストレポートが相次いでいる。

建設セクターは中期的な業績回復と積極的な株主還元政策が期待を集めてきたが、決算を受け、その流れが継続していることが確認された。トランプ関税の影響を受けにくく、リスク分散の視点からも魅力的な存在。引き続きマークしたい。

野村証券では21日に大手ゼネコンの業績、目標株価を見直すレポートで、2026年3月期の業績は会社計画に比べて上振れ余地があること、中期での建築粗利率改善や、政策保有株圧縮や積極的な株主還元の継続によるROE(自己資本利益率)の改善を株価は織り込む余地があると指摘。強気スタンスを継続するとした。

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今日の市況概況
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5月22日(木)☆[概況/大引け]

続落。半導体関連や商社が安く、ビットコイン関連は上昇

大引けの日経平均は313円安の3万6,985円、TOPIXは15ポイント安の2,717ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は510、下落銘柄数は1,068。出来高は16億7,379万株。売買代金は4兆935億円。
21日の米国で20年債入札が低調だったため、米国資産離れが意識された。
ムーディーズが16日に米国債の格下げを発表したことで、市場の関心が関税から財政政策に向いたという解説もある。
米国株安、ドル安円高を受けて22日の日経平均は続落となった。

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