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IPO2025年5月27日

新規上場紹介 プリモグローバルホールディングス 6月24日 スタンダード 海外展開に強いブライダルジュエリー専門店

プリモグローバルホールディングス(367A)が6月24日、スタンダードに新規上場する。

ブライダルジュエリーの企画・販売事業を国内外に展開。今年4月末現在で日本国内87店舗、海外においては台湾16店舗、香港5店舗、中国本土24店舗、シンガポール2店舗の合計134店舗を運営している。

ダイヤモンドのグレードや刻印を選べる「セレクトオーダー」形式であり、注文を受けてから生産・加工を始めるため、完成品在庫を極力持たないビジネスモデル。リング本体の製造は外注生産している一方、一部のリング加工やアフターメンテナンスを内製化することで、高い品質を保ちながら、多品種を効率的に取り扱う体制を構築している。

海外事業については、2007年の台湾進出を皮切りに、香港・中国本土・シンガポールと着実に店舗網を拡大。海外はブライダルジュエリー専門店が少なく、同社はその先駆けとなっている。セレクトオーダー形式のビジネスモデルは高い接客力が求められ、人材育成には多くの時間と先行投資を必要とするが、こうした日本流のきめ細やかな接客サービスにより海外市場において着実に収益を上げていることは、同社グループの成長戦略においてもっとも強力な差別化要因となっている。

取り扱いブランドは、自社ブランドの「I―PRIMO(アイプリモ)」と「LAZARE DIAMOND(ラザール ダイヤモンド)」、提携ブランドの「K.UNO(ケイ・ウノ)」と「STAR JEWELRY(スタージュエリー)」。

このうち主力のアイプリモは、神話や星座をイメージしたデザインから、和のテイストを取り込んだデザイン、ユニセックスなリングまで220種以上の多彩なデザインを取りそろえていることが特徴。また、ラザール ダイヤモンドは“世界三大カッターズブランド”の1つに数えられる米国ニューヨーク発祥のダイヤモンドブランド。同社は日本国内における商標権を取得し、ブライダル専門店として展開している。

事業の根幹を担う人材の育成については、入社後10年間の独自教育プログラム「プリモカレッジ」を導入し、職位ごとのコンピテンシー(好業績者が持つ行動特性)を明示。社員が自発的に能力を高められる体制を整えている。また、販売力強化のため、各エリアのセールストレーナーのOJT研修を実施。日本ジュエリー協会主催の「ジュエリーコーディネーター検定」3級取得の推奨なども行っている。(SS)

概要

●事業内容=ブライダルジュエリーの企画・販売
●本社=東京都中央区銀座5-12-5
●代表者=澤野直樹代表取締役社長
●設立=2020年12月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=874万7,143株(上場時)
●筆頭株主=プリモ・インテグラル2投資事業有限責任組合(上場前75.27%)
●公募株式数=なし
●売出株式数=646万6,800株(ほかにオーバーアロットメントで97万株)
●仮条件=6月9日に決定
●ブックビル期間=6月9日から13日まで
●引受証券=みずほ、SMBC日興(共同主幹事)、SBI、楽天、マネックス、松井、岡三、東海東京、岩井コスモ、水戸、極東、あかつき、丸三

業績推移(連結)

売上収益 営業利益 1株利益 配当
2023.8 23,471 1,360 100.41
2024.8 24,900 2246 131.55
2025.8(予) 26,766 2,720 188.52 95円以上
※単位100万円、1株利益・配当は円

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