大引けの日経平均は642円高の3万9,584円、TOPIXは22ポイント高の2,804ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,190、下落銘柄数は380。出来高は18億3,014万株、売買相金は4兆9,217億円。
25日の米国でエヌビディアが最高値を更新した。ループ・キャピタルが、アマゾンやマイクロソフト、グーグルなどのハイパースケーラーによるAIデータセンターの支出は2028年までに約2兆ドルに増加する可能性があり、エヌビディアはそのAIの黄金の波に乗ると述べた。
その支出総額は、エヌビディアの時価総額が6兆ドルであることを意味すると指摘し(レポート執筆時は3.6兆ドル)、目標株価を175ドル→250ドルに引き上げた。
日本でもAI関連の人気が再燃し、アドバンテストやソフトバンクグループが買われた。
武蔵精密(7220)もAIデータセンター関連銘柄として物色され大幅高となった。
AIデータセンタの容量拡大は電力消費増大につながる。そのため、消費電力削減を図る「電力ピークカット」向けに、子会社の武蔵エナジーソリューションズが生産しているAIデータセンター向けハイブリッド・スーパーキャパシタ(HSC)の需要拡大が期待されている。
メドピアはMBO(経営陣が参加する買収)の買い付け期間を延長したため、次は買付価格の引き上げかという思惑で大幅高となった。
一方、ルネサスエレクトロニクスは、26日の投資家向け説明会で柴田社長が、時価総額を2030年までに22年比で6倍にするとしていた目標を、2035年まで先延ばしすると話したことが失望され大幅安となった。
業種別上昇率上位は非鉄、電力ガス、保険、卸売、海運で、下落は精密、医薬品、食品。(W)