台本に直前まで加筆修正が入り続ける司会者にとって、必要不可欠なのがパイロットコーポレーション(7846・P)の消せるボールペン「フリクションボール」です。発売時から苦楽を共にし、今も年季の入った3色ボールペンを常用しています。こすると文字が消える独自インクの便利さは、国籍、老若男女問わず支持を集め、2024年末時点でシリーズ世界累計販売47億本を突破。そんな定番となったフリクションに続くアイテムとして注目されているのが、昨年10月に発売された蛍光ペン「KIRE-NA(キレーナ)」です。

新開発のまっすぐ線が引ける「キチントガイド」と1秒で乾く「速乾顔料インキ」の採用により、ありがちだった、線のゆがみ・にじみ・裏写り・ペン先の汚れなど、蛍光ペンストレスを一掃。さらに120円(税抜)という手頃な価格から、発売から半年で当初計画の2倍に当たる200万本を出荷し、「文房具屋さん大賞2025」にも輝くなど、想定を上回るヒットを記録しています。個人的には淡く目に優しいペールトーン展開が気に入っており、視認性が高まり、台本の重要箇所を素早く正確にチェックできるので助かっています。

海外売り上げが8割近くを占めるパイロット。国内では、少子化が叫ばれ教育現場やリモートワークの拡大で、筆記具の選ばれ方が変化する中、海外におけるブランド認知度を武器に、高機能文具KIRE-NAは世界1,500億円規模と言われる蛍光ペン市場を制しフリクションに次ぐ世界的ヒット商品となるのか、注目しています。