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コラム2025年8月12日

【本日のマーケット】8月12日(火)

8月12(火)のマーケット                                                                   

8月11日の米国株式市場は反落。12日の消費者物価や14日の生産者物価、15日の米ロ首脳会談を控え、様子見姿勢となり、高値圏にあったハイテク株に利益確定の売りが出た。ナスダックは4日ぶりに反落。パランティア・テクノロジーズやセールフォース、IBMが安い。一方、テスラは4日続伸。イーライリリーは5日ぶりに反発。インテルはトランプ大統領が7日、インテルのリップブー・タン最高経営責任者(CEO)に対し、利益相反を理由に辞任を要求した。7日は売られたが8日に反発し、11日は続伸となった。NYダウは前日比200ドル(0.45%)安の43,975ドル。NASDAQ総合指数は前日比64ポイント(0.30%)安の21,385。S&P500指数は前日比16ポイント(0.25%)安の6,373。

米中関税の再延期で世界経済悪化リスクが後退し、日経平均は最高値を更新。一時4万3000円に迫った。サンリオは通期の業績予想と配当予想を上方修正し急騰。ソフトバンクGや半導体関連が買われ、銀行株も高い。ゼンショーは減益決算だったが市場予想ほどに落ち込まず急反発。住友不動産は「資産の有効活用方針」がアクティビスト(物言う株主)から不十分と指摘され、取り組み強化への思惑で高い。NXHDは野村証券が格下げし大幅安。

スタンダード市場では、堀田丸正が5日続伸、木徳神糧は7日続伸。ヨネックスや精工技研は第1四半期が好決算で買われた。猛暑によるサングラス需要でパリミキが大幅続伸。その他、下水道関連の日本鋳鉄管が大幅反発。一方、協立情報通信は利食い売り。鈴茂器工は大幅減益で売られた。

グロース市場では、サンバイオやタイミー、データセクションが反落。バンク・オブ・イノベは続落。HENNGEは反発。メドレックスは4~6月期が1~3月期に比べ営業赤字減少で買われた。クラスターテクは業績予想の上方修正で高い。ウィルスマートは上期営業赤字が前年同期比減少で上昇。

日足チャート上では、上ヒゲを伴う大陽線。ギャップアップで4万2000円台乗せとなり、上値を4万3000円目前まで伸ばして史上最高値を更新した。5日続伸で上げ幅は2400円超、ボリンジャーバンドのプラス3シグマ(4万3066円)にも急接近しており、達成感からスピード調整も考えられる水準。25日移動平均線からの上方かい離率も5.48%と、買われ過ぎ水準の5%を超えて来ている。

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日経平均が最高値更新 1年1カ月ぶり
 日本証券新聞8月13日(水)紙面1面TOP記事掲載

米の利下げペースが焦点に

日経平均(週足)

3連休明け12日の東京株式市場では日経平均株価が前日比897.69円高の4万2,718.17円と2024年7月11日に付けた最高値4万2,224.02円をおよそ1年1カ月ぶりに更新した。取引時間中の高値は1,179.23円高の4万2,999.71円だった。TOPIXは3日連続の最高値。

ここへきてリスク・オンの動きが加速している要因は関税問題に対する不透明感が一段と後退したことだ。トランプ米大統領は11日、中国に対する関税停止措置を90日間延長し11月10日までとする大統領令に署名したとSNS(交流サイト)を通じ明らかにした。米中の休戦期限が12日に迫っていたが、延長されたことで米国の対中関税は30%、中国の対米関税は10%が維持される。延長されなければそれぞれ145%、125%の関税率が適用される見通しだったが、世界の2大経済大国が協議の継続によって現実的な落としどころを探る流れとなり、安心感が広がった。

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今日の市況概況
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8月12日(火)☆[概況/大引け]

ザラ場高値は4万2999円

大引けの日経平均は897円高の4万2,718円、TOPIXは42ポイント高の3,066ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は965、下落銘柄数は600。出来高は27億8,177万株、売買代金は6兆8,640億円。
米中関税の再延期で世界経済悪化リスクが後退し、日経平均は最高値を更新。一時4万2,999円となった。

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