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コラム2025年8月13日

【本日のマーケット】8月13日(水)

8月13(水)のマーケット                                                                   

8月12日の米国株式市場は反発。7月の消費者物価指数は前年同月比の2.7%上昇で、市場予想の2.8%上昇を下回った。FRBの利下げ観測や米中の関税再延期が好感された。メタ・プラットフォームズは「スレッズ」の月間ユーザーが4億人を上回ったことで買われた。NYダウは前日比483ドル(1.10%)高の44,458ドル。NASDAQ総合指数は前日比296ポイント(1.39%)高の21,681。S&P500指数は前日比72ポイント(1.13%)高の6,445。

米財務長官が9月に0.5%の利下げ検討の必要性に言及したことから、日経平均は上げ幅を拡大した。サンリオは前日同様大商いで大幅高。アドバンテストや東電、古河電工、リクルートが高い。アシックスは通期の業績予想の上方修正で急騰した。横浜ゴムも業績上方修正で買われた。ソフトバンクグループは反落し、日マイクロニクスは業績予想の下方修正で大幅安。中国の恒大集団が8月25日に香港市場を上場廃止となるため、宮越HDは敬遠された。

スタンダード市場では、トレードワークスが4~6月期の黒字浮上と9月末に1対10の株式分割を実施する効果で2日連続ストップ高。ヨネックスは8日発表の第1四半期好決算で大幅続伸。小田原エンジは上期好決算で急騰。日本マクドナルドは反落し、コメ兵は大幅減益で売られた。

グロース市場では、人流データ解析プラットフォームのunerryが今期も最高益見込みでストップ高。スマホゲーム開発のバンクオブイノベは上期の営業減益から第3四半期累計は営業増益に転じ大幅高。エクサウィザーズは第1四半期黒字転換でストップ高。ヘリオスは赤字決算で大幅安。

日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。連日のギャップアップで初の4万3000円台乗せとなり、連日で史上最高値を更新した。6日続伸の期間の上昇幅は3000円弱まで拡大。拡散を見せるボリンジャーバンドのプラス3シグマ(4万3624円)に沿う恰好となっている。騰落レシオが155%と超過熱圏となっていることから、目先は一旦のスピード調整も。

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止まらない日経平均 背景を探る
 日本証券新聞8月14日(木)紙面1面TOP記事掲載

“日米ダウ”絶対値が急接近中 7/14の5,000差から一転

上にも下にも、一度弾みがつくと止まらなくなるのは相場の持つ一面でもある。13日の日経平均は5月2日以来の6連騰で、この間2,983.97円高となった。昨夏以来の最高値を更新した12日に「あと0.29円」で届かなかった4万3,000円台にもやすやすと到達してきた。

このところ大和、BofAなど日経平均目標を引き上げる動きも目立つが、年初の段階で年央に「標準的には4万5,000円、最大4万8,000円で佳境」としていた大和証券・木野内栄治氏予想が当たってしまいそうな状況でもある。

昼過ぎにはリアルタイムの騰落レシオ(25日移動平均)が一時160を超え、「週末値ベースでたどると2016年以来の高水準」といった景気のいい声も聞かれた。

実態評価として現在の水準はどうなのか。12日時点の「日経平均PER」は5月16日の17.27倍(異常値)を抜いて今年最高となり、当時の最高値を付けた昨年7月11日の17.58倍にも肉薄。その一方で、7月16日には2,542円を付けていた「日経平均1株利益」が12日に2,437円となるなど、決算発表シーズン入りとともにむしろ低下基調にある。

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今日の市況概況
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8月13日(水)☆[概況/大引け]

最高値更新が独米に遅れたのは税金の取り過ぎによる景気不振という見方も

大引けの日経平均は556円高の4万3,274円、TOPIXは25ポイント高の3,091ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は946、下落銘柄数は612。出来高は23億9,654万株、売買代金は6兆3,336億円。
ベッセント米財務長官が「現時点で真剣に考えるべきことは9月に50ベーシスポイント(=0.5%)利下げを決定すべきかどうかだ」と語ったことが報じられた。
日経平均は一時733円高の4万3,451円となった。
武者リサーチでは、ドイツDAX指数は5月8日に、米国S&P500は6月27日に史上最高値を更新しており、8月12日に最高値を更新した日経平均は、ドイツに3カ月、米国に1月半遅れたのは、税金の取り過ぎによる景気不振が要因と指摘している。
こうした見地から高市=玉木連携が日本経済と株価にベストと述べている。

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