代表格「BAKUNE」は売り上げ急成長
酷暑が続き、屋外の灼熱と屋内の冷房による寒暖差が体調不良を招く中、睡眠時に着用して疲労回復を促す「リカバリーウェア」が注目を集めています。医療機器のうち「一般医療機器」に分類される製品で、正式名称は「家庭用遠赤外線血行促進用衣」。
以前私が母の日にプレゼントをしたTENTIAL(325A・G)の「BAKUNE(バクネ)」シリーズは、その代表製品で、素材に鉱物を織り込んだ独自開発繊維「SELFLAME」による遠赤外線作用で、血行促進や疲労回復をサポート。加えて吸湿・放湿性に優れ、肌触りの良さも評価されています。2021年の発売以来、2年で売り上げは5倍超となり、24年12月時点で累計100万セットを販売。25年1月期の売り上げは前年度の倍以上となる128億円、26年1月期は169.7億円と急成長を見込んでいます。
市場全体を見ると、リカバリー(休養・抗疲労)市場は23年に5.4兆円、24年に6.0兆円と着実に拡大しており、30年には約14.1兆円に達する見通し(一般社団法人日本リカバリー協会)です。この中で衣服関連カテゴリーは特に伸びが目立ち、需給がさらに加速する可能性が示唆されています。競合として、累計200万着突破したベネクス(プレミアアンチエイジング、4934・G)や、MTG(7806・G)、AOKI(8214・P)なども参入し、ワークマン(7564・S)の低価格モデルは常に品切れとなるほど需要が堅調です。
増加する高齢者向けだけでなく、疲れた現代人へのギフト需要、健康寿命延伸やセルフケア志向の高まりなど、ますますリカバリー市場の拡大が見込まれる中、今後どのリカバリーウェアが台頭してくるのか、各社の動向に注目しています。
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。