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コラム2025年8月18日

【本日のマーケット】8月18日(月)

8月18(月)のマーケット                                                                   

米ロ首脳会談が見守られ、医療保険のユナイテッドヘルスは、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイによる保有が判明し大幅高となった。一方、バンク・オブ・アメリカはバークシャー・ハサウェイが保有株を減らしたことが判明し下落した。半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は第4四半期(8~10月期)の売上高予想がアナリスト予想を下回ったため急落した。その他、トランプ大統領が向こう2週間に半導体への関税を設定する意向を示し、当初言及していた100%を上回る「200%、300%」の水準に引き上げる可能性もあると述べたため、半導体関連が売られ、ナスダックは小幅続落となった。一方、インテルはトランプ政権による出資検討で買われた。NYダウは前日比34ドル(0.08%)高の44,946ドル。NASDAQ総合指数は前日比87ポイント(0.40%)安の21,622。S&P500指数は前日比18ポイント(0.29%)安の6,449。

日経平均は最高値更新。グローバル投資資金の「脱米国」に対する受け皿期待や日本の政局期待も寄与。サンリオは5日続伸。全世界の防衛産業の合計売上高は10年前から6割増えたと報じられ、防衛関連が高い。インドの消費税減税方針でスズキが上昇。金融庁がステーブルコインの発行を認めるとの観測報道で、アステリアや電算システムが急騰。一方、半導体へのトランプ関税方針が影響し、レーザーテックは安い。銀行株と電力株は利益確保の売りで反落した。

スタンダード市場では、堀田丸正が大幅高。Speeeが反発しストップ高。半導体検査のテラプローブは7月売上高が3カ月ぶりに前年同月比プラスとなり大幅続伸。ホリイフードは第1四半期の黒字転換効果が続き5日連続ストップ高。サンコールは続落となり、アトラグループやいい生活は反落した。

グロース市場では、爆寝パジャマのTENTIALが業績予想の上方修正でストップ高。リベラウェアが大幅高。AppBankは東大発のAIスタートアップと開発業務契約でストップ高。モンスターラボは「継続企業の前提に関する注記」の記載解消で買われた。ロジザードやGNIは反落。

日足チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陽線。日経平均は史上最高値を更新。強い基調が継続しており買いの勢いの強さを感じさせる。一方で騰落レシオは148%越え、25日移動平均線との上方かい離率が6.44%と、再び過熱圏とされる5%を超える水準となっている。

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“最後のフロンティア”アフリカへ投資拡大へ
 日本証券新聞8月19日(火)紙面1面TOP記事掲載

20日から横浜でTICAD開催 関連企業の株価好調

第9回TICAD(アフリカ開発会議)が20~22日、横浜市で開かれる。アフリカの発展に向けて、日本の貢献を話し合う会議で、日本とアフリカで3年おきに開かれ、国内開催は2019年の横浜開催以来、6年ぶり。国連のグテレス事務総長のほか、アフリカ各国の首脳や財界関係者が来日。日本との経済関係が拡大することが期待される。

アフリカの人口は14億7,000万人と中国やインドと同規模。今後も増加は続き、2050年代には世界の人口の4分の1を占める「最後のフロンティア」といわれる。トランプ関税が米国への輸出に悪影響を及ぼす一方、巨大市場に成長するアフリカへの投資は重要になる。一方で、不安定な政情、治安の悪さ、複雑な法規制、汚職などビジネス上の課題も多いため、日本からの投資がなかなか進んでいないのが現状だ。

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今日の市況概況
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8月18日(月)☆[概況/大引け]

最高値更新。サンリオやスズキ、ステーブルコイン関連が高い

大引けの日経平均は336円高の4万3,714円、TOPIXは13ポイント高の3,120ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,131、下落銘柄数は443。出来高は21億88万株、売買代金は5兆28億円。
最高値更新。グローバル投資資金の「脱米国」に対する受け皿期待や日本の政局期待も寄与した。

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