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コラム2025年8月29日

【本日のマーケット】8月29日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

8月29日(金)のマーケット                                                                   

8月28日の米国株式市場は3日続伸。NYダウは8月22日に記録した最高値を4日ぶりに更新した。エヌビディアは下落したが、グーグルがバージニア州のデータセンターに90億ドル追加投資することで持株会社のアルファベットが上昇し、AI半導体関連のブロードコムも高い。その他、4~6月期GDP改定値が前期比年率3.3%増と速報値の3.0%増から上方修正され、市場予想の3.1%増も上回ったことも寄与した。クラウド技術を活用したビッグデータの保管・分析サービスを提供するスノーフレイクは5~7月期(第2四半期)の製品売上高と、2026年1月期の製品売上高予想がアナリスト予想を上回ったことで急騰した。NYダウは前日比71ドル(0.16%)高の45,636ドル。NASDAQ総合指数は前日比115ポイント(0.53%)高の21,705。S&P500指数は前日比20ポイント(0.32%)高の6,501。

月末のポジション調整で小反落。川崎重工は潜水艦エンジンの検査結果改ざんの疑いで下落。ゼンショーは傘下のすき家で牛丼の値下げを発表し採算悪化懸念で売られ、吉野家も安い。経産省統計で7月の光ファイバー出荷が前年同月比97%増で、古河電工とフジクラが高い。日産の27年度末に生産停止の追浜工場を防衛省が取得する案浮上との観測で、造船関連が買われ、電子海図の古野電気や船艇塗料の中国塗料、ドック用クレーンの三井E&Sが高い。

スタンダード市場では、造船関連の名村造船とジャパンエンジンが高い。工具メーカーのTONEは開業100周年記念品の贈呈を発表しストップ高。CAICAが反発。ユタカ技研はインドの自動車部品大手のマザーサンからTOBが発表された。インタートレードは反落した。

グロース市場で、クオリプスは米FDA(食品医薬品局)と治験許可申請前の相談会議が終了したと発表し買われた。ヘリオスはSBI証券が目標株価を引き上げた。保育所運営のQLSは株主優待制度を年2回に増やし急騰した。データセクションは6日続落。TORICOは続落。

日足チャート上では、上下に短いヒゲを伴う十字足に近い陰線。昨日回復した5日移動平均線(4万2653円)を維持して週末を迎えた。全体的に様子見姿勢が強い1週間となった。週足では長めの下ヒゲを伴う陰線。2週連続の陰線を引き、最高値圏での調整局面がうかがえる。月足では、4月の急落時から5本連続の陽線。各移動平均線は上向きを維持しており強い基調が継続となった。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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日経平均が史上最高値をつけてから2週間が経過しました。お盆休みの期間中だったので意外な感じはありましたが、決して無理な上昇ではありません。

さすがに今週は上値が重くなり、ここまでのような急激な上昇は一時停止となりましたが、弱気派が増しているわけでもありません。少しだけ調整が必要というのが今のマーケットの認識のようです。

この間に市場ではいくつもの変化が見られました。そのひとつがニコン(7731)のストップ高です。株式市場の動きに乗り切れなかったニコンは、「レイバン」などの強力な製品群を持つフランスのエシロール・ルックスオティカが資本参加の意向を示しました。

エシロールはすでにニコンの株式を8%保有しています。その保有比率を20%まで引き上げると打診している模様です。協議は膠着しているようですが、技術もブランドもある日本企業には次々と買い手が登場します。

日経平均の最高値更新にはこのような副次的な作用がつきまといます。ニコンに限らず株価が出遅れている銘柄には、今後も新たな買い手の意向が現れてくるでしょう。9月相場が始まりますが、あらためてバリュー株の行方に注目していたいと思います。

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注目記事 Pick up
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【どう臨む?波乱含みの9月相場
日本証券新聞 9月1日(月)紙面1面TOP記事掲載 

「外国人売り」の季節習性を検証

8月最終日を通過して、早くも2025年相場の3分の2を消化したことになる(立会日数ベースは9月1日で到達)。そして日経平均は8月で「23年1~6月(6カ月連続)以来の5カ月連続高」に達してきた。ちなみに、直近12年間で見ると、日経平均の連続上昇が6カ月に及んだのはこの23年だけで、他の3例は5カ月止まり。今回は連続記録を伸ばしていけるのか。9月相場の動向が注目されてくる。

世界的なビッグイベント(エヌビディア決算発表)を消化したばかりだが、9月入り早々から注目イベントは続く。2日に自民党両院議員総会。世論は石破茂首相続投の方向に傾きつつあるとはいえ、展開次第では波乱の芽も。市場では「石破退陣→株高」説も聞かれるものの、何せ米韓首脳会談を前に相手国について「粛清か革命のようだ。韓国ではビジネスができない」と投稿してしまうようなトランプ大統領が相手だけに、交渉難航にもつながりかねない。

レーバーデー3連休明けの2日から秋相場開始となる米国では、週末5日に焦点の8月雇用統計公表を控える。発表数字次第では、市場で確実視される16~17日FOMC(連邦公開市場委員会)での利下げ実施が揺らぐ可能性も残る。前月分については季節調整のアヤで悪い数字が出過ぎたとみる向きもあり、反動が出るようだと怖いが…。

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今日の市況概況
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8月29日(金)☆[概況/大引け] 

小反落。造船にまつわる銘柄は買われた

大引けの日経平均は110円安の4万2,718円、TOPIXは14ポイント安の3,075ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は632、下落銘柄数は930。出来高は18億6,670万株、売買代金は4兆4,068億円。
月末のポジション調整で小反落。

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