9月11日(木)のマーケット
9月10日のNYダウは利益確定の売りで反落。ナスダックは小幅だが3日続伸。アップルやアマゾンが安い。半導体設計ソフトのシノプシスは8~10月期の1株利益予想がアナリスト予想を下回ったことで急落した。決算報告で新たな米国の輸出規制で中国の設計開始が妨げられ、中国市場の弱さが一層深刻化したことなどを挙げた。一方、オラクルは急騰した。大幅な受注増とクラウドインフラ事業について強気の見通しを示したことに加えて、オープンAIが同社のコンピューティングパワーを5年間にわたり3000億ドル相当で購入する契約を締結したことが報じられた。。NYダウは前日比220ドル(0.48%)安の45,490ドル。NASDAQ総合指数は前日比6ポイント(0.03%)高の21,886。S&P500指数は前日比19ポイント(0.30%)高の6,532。
米国でオラクルが急騰した影響でAI・半導体関連が買われ、日経平均は一時4万4396円(559円高)と取引時間中の最高値を更新した。ソフトバンクGが買われ、ディスコやイビデンが高い。キオクシアはモルガン・スタンレーによる目標株価引き上げが寄与した。JX金属はGS証券が新規「買い」判断で買われた。ANYCOLORは好決算でストップ高。良品計画は8月度の中国売上高が27.4%増で買われた。半面、銀行や輸送用機器、医薬品は安い。
スタンダード市場で、東映アニメはフジメディアによる海外売出が発表され下落した。ReYuuは信用取引規制で安い。ジェイイーティが続落。一方、防衛分野で初契約の東京機械は2日連続ストップ高。サトウ食品は第1四半期が大幅増益でストップ高。まぐまぐはクロスメディア展開で大幅続伸。
グロース市場では、データセクションが利食い売りでストップ安。コンヴァノとDefコンサルが大幅安。GENDAが年初来安値を更新した。ブランジスタは初配当やSBIなどと資本業務提携でストップ高。IGSがストップ高。夢展望とカバーは反発。QDレーザが買われた。
日足チャート上では、寄付き後が安値で高値圏での大引けとなる陽線。明日のメジャーSQを控えて売り方の買い戻しも急がれた模様。ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(4万4245円)を上抜き、買いの勢いの強さを感じさせる。
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注目記事 Pick up
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【投信保有者の71%が利益】
日本証券新聞9月12日(金)紙面1面TOP記事掲載
トップはパリミキアセットの99% 業者により大差、金融庁が公表
金融庁は10日、投資信託を保有している投資家の71%が利益を出しているとの調査結果を発表した。さらに、金融機関ごとの結果も公表。トップのパリミキアセットマネジメントは99%の顧客が利益を出している一方、最下位の京銀証券は25%にとどまり、金融機関によって大きな差が出ていた。
調査は今年3月末時点で、金融庁に共通KPIを報告した237社をまとめた。トランプ政権の発足で、日経平均株価は年初来で3カ月連続で下落しており、相場が絶好調だった前年同月に比べると利益を出している投資家は20ポイント程度減少したという。金融庁は「金融業者の選択に当たっては他社との取り組み状況を比較することが有益」として、国民が比較検討できるように公表した。
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今日の市況概況
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9月11日(木)☆[概況/大引け]
534円高の4万4372円
大引けの日経平均は534円高の4万4,372円、TOPIXは6ポイント高の3,147ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は698、下落銘柄数は861。出来高は19億929万株、売買代金は4兆9,545億円。
米国でオラクルが急騰した影響でAI・半導体関連が買われ、日経平均は最高値を更新した。
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