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コラム2025年9月18日

【本日のマーケット】9月18日(木)

9月18(木)のマーケット                                                                   

9月17日のNYダウは反発し、ナスダックは続落となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が0.25%の利下げを発表し、FOMC参加者による政策金利見通しでは年内残り2回の会合(10月と12月)で、通常の利下げ幅の2回分にあたる計0.5%の追加利下げが行われるという想定が示された。年内の利下げ回数は前回7月の想定より1回増えている。ネットフリックスが買われた。量子コンピューター関連のイオンキューとDウェイブ・クオンタムは5日続伸。一方、エヌビディアが売られた影響でナスダックは続落となった。英フィナンシャルタイムズが、中国は国内企業に対して、 米エヌビディアの人工知能(AI)半導体の購入を停止し、既存の注文を打ち切るよう求めたと報じた。ブロードコムも安い。NYダウは前日比260ドル(0.57%)高の46,018ドル。NASDAQ総合指数は前日比72ポイント(0.33%)安の22,261。S&P500指数は前日比6ポイント(0.10%)安の6,600。

日経平均は大幅高。政府が国産AIをプリファード・ネットワークスと共同開発し、さくらインターネットのデータセンターを通じて提供することを想定と報じられ、さくらインターネットはストップ高。AI向け半導体需要への期待でディスコや東京エレク、アドバンテストなど半導体関連が買われ、日経平均を押し上げた。半導体材料のレゾナックは野村証券が格上げし急騰した。一方、東電は4日続落、JR東海は反落。KLabは信用取引規制で安い。

スタンダード市場では、ソフト99がエフィッシモの対抗TOB価格を上回った。AIサーバーを扱っているレカムが大幅高。メタプラネットとReYuuは大幅安。政府が造船の建造量を2035年に現在のおよそ2倍にする目標で名村造船は朝方買われたが、買い一巡後は伸び悩んだ。

グロース市場では、タイミーがモルガン・スタンレーによる投資判断の引き下げで下落。ハートシードが安い。カウリスは電力契約情報を活用し、不正な預金口座開設を防止する金融機関向けマネーロンダリング対策サービスの開始でストップ高。MTGは骨盤底筋ケアガードルで大幅高。

日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。買いの勢いが強く、終値で初めて4万5000円台達成となった。5日移動平均線(4万4827円)がサポートラインとして機能した格好となった。

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FOMC通過でハイテク買い
 日本証券新聞9月19日(金)紙面1面記事掲載

日経平均は最高値更新 AIはパッケージ関連に

注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)では事前の市場予想通り政策金利を0.25%引き下げFF金利の誘導目標を4.00~4.25%とした。利下げ再開は昨年12月以来6会合ぶり。FOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)でも年内に0.25%の追加利下げ2回が示唆され、10月、12月の会合でそれぞれ0.25%を織り込んでいる。FRB(米連邦準備制度理事会)はFOMCの声明文で「雇用の伸びは鈍化し、失業率はやや上昇したが、低水準を維持している。インフレ率は上昇し、依然やや高止まりしている」と指摘した。パウエル議長も会見で、雇用とインフレの二つのリスクを注視していく姿勢を示した。

イベント通過後の米国市場ではNYダウが小反発、ナスダック総合指数とS&P500が小幅続落となるなど目立った反応は見られなかった。パウエル議長が雇用情勢の軟化に言及したことなどから、想定よりもハト派的な姿勢との見方が出ていた。

一方、18日の東京市場では米国の金融政策が従来よりも緩和的な流れとなったことを受け、前日に急落していたAI関連を中心にハイテク株が買い戻された。

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今日の市況概況
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9月18日(木)☆[概況/大引け]

513円高の4万5303円。国産AI開発計画を好感

大引けの日経平均は513円高の4万5,303円、TOPIXは13ポイント高の3,158ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は913、下落銘柄数は637。出来高は17億4,799万株、売買代金は4兆8,546億円。
日経平均は高値更新。
政府が国産AIをプリファード・ネットワークスと共同開発し、さくらインターネットのデータセンタ―を通じて提供することを想定と報じられ、さくらインターネット(3778)はストップ高。
AI向け半導体需要への期待でディスコや東京エレク、アドバンテストなど半導体関連が買われ、日経平均を押し上げた。

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