12時39分時点の日経平均は231円安の4万5,536円、TOPIXは6ポイント高の3,192ポイント。
日経平均は前引けに比べて下げ幅を拡大した。
ただ、大和証券では、本日引けから来週月曜日の寄り付きにかけて、TOPIX先物の買いが1兆円以上期待できると解説している。
ETFや年金などのパッシブファンドは、月曜日の配当落ち分を11月末頃まで企業に現金で預けた形になるので、株価指数への連動性が悪くなってしまう。
そこで、この配当落ち分をTOPIX先物で買いヘッジを例年行い、これが1兆円以上期待できるとのこと。
こうした解説を受けて、買いヘッジが来週月曜日の寄り付きで終わってしまうというマイナス面が意識された可能性がある。
また、大和証券では、来週は四半期末なので資金タイトが続き、米国株は軟化しやすい季節と指摘し、更に10月末はミューチャルファンドの損益通算の締め切りなので米国株は神経質になりやすいと補足している。
レーザーテックや東京エレクトロンなどの半導体関連が売られ、住友鉱山や三井金属も反落している。
今朝、取引開始前に発表された9月の東京都区部の消費者物価指数で生鮮食品を除くコアは前年同月比2.5%上昇した。市場予想の2.8%上昇は下回ったが、日銀は市場コンセンサスからの下振れを特段重視しないという見方がある。
10月利上げの可能性を排除する内容ではないという見地から銀行株が買われ、インフレ基調という面から不動産株も物色されている。
住友重機(6302)は今治造船と船体建造で協業すると報じられ、上昇した。
業種別下落率上位は非鉄、医薬品、電機、情報通信、金属で、上昇率上位は不動産、建設、食品、その他製品、鉱業。(W)