10月1日(水)のマーケット
9月30日の米国株は3日続伸。政府機関の一部閉鎖リスクが警戒され反落したが、終盤に上昇した。エヌビディアはシティによる目標株価の引き上げが好感された。ファイザーが上昇。関税減免と引き換えに、低所得層向けの公的医療保険「メディケイド」加入者に提供する全ての処方薬の価格を引き下げ、新薬を「国際的な最低価格水準」で販売することで合意した。イーライリリーやメルクなど他の製薬会社も買われた。NYダウは前日比81ドル(0.18%)高の46,397ドル。NASDAQ総合指数は前日比68ポイント(0.30%)高の22,660。S&P500指数は前日比27ポイント(0.41%)高の6,688。
機関投資家による四半期期初の益出しの売りで調整。米政府機関の閉鎖が長引きそうだという不安も影響した。三菱重工は業績予想の下方修正で売られた。IHIと川重も安い。メガバンクが下落し、不動産株も安い。一方、サンリオは買われた。米国でファイザーが買われた流れを引き継ぎ、中外製薬や大塚HDが物色された。Link-Uは米クランチロールと提携し、日本の人気漫画を海外向けに配信すると26日に発表した効果で4日続伸。
スタンダード市場では、三菱ロジスネクストがディスカウントのTOB価格により急落した。メタプラネットや名村造船、堀田丸正が安い。ネポンは農業関連として買われた反動安。キユーソー流通は減益決算で大幅安。夢みつけ隊はストップ高。ERIは大幅増益決算と自社株買いでストップ高。
グロース市場では、Heartseedが2日連続ストップ安。ELEMENTSは海外募集の新株発行で大きく売られた。デリバリーコンサルは日鉄ソリューションズと資本業務提携でストップ高。データホライゾンは特別益計上でストップ高。オンコリスバイオはオーファン指定で高い。
日足チャート上では、下ヒゲを伴う陰線。連日で高値・安値を切り下げており、売り圧力の強さがうかがえる。4日続落で、下方には25日移動平均線(4万3975円)が視野に入って来た。
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注目記事 Pick up
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【時価総額戦線“異状”あり】
日本証券新聞10月2日(木)紙面1面記事掲載
旧財閥系大復活VS時代の寵児退潮目立つ
名実ともに下半期相場入りした1日の日経平均は一時574.98円安。月初の急落スタートはこれで5カ月連続だ。背景に「期初恒例となった金融機関の益出し売り」なども指摘され、これまで上げの主役を務めてきた重工3社や金融株あたりの下げが目立つ。4~9月の直近半年で日経平均26.1%高となる急伸相場を演じてきただけに、不透明感高まる現状での利食い先行はやむを得ないところか。2日で年間立会日数の75%を消化し、そろそろ年末の着地も意識されつつある頃合い。ここであらためて、9月末時点での時価総額ランキングの変動をチェックしてみたい。
前週9月25日にはSBGの時価総額が「4年ぶりの国内2位浮上」として話題を呼んだ。月末時点では三菱UFJに抜き返されて3位。また、(ソニーFGのスピンオフなかりせば)実質的にソニーグループもほぼ同水準にあるわけだが、ともあれ、2023年末の15位、昨年末の10位から大躍進を遂げたことに変わりはない。なおSBGは月末値ベースで13年と20年にもトヨタに次ぐ2位に付けたことがある。
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今日の市況概況
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10月1日(水)☆[概況/大引け]
防衛関連と銀行と不動産が安い
大引けの日経平均は381円安の4万4,550円、TOPIXは42ポイント安の3,094ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は125、下落銘柄数は1,481。出来高は23億1,082万株、売買代金は5兆2,869億円。
機関投資家による四半期期初の益出しの売りで調整した。米政府機関の閉鎖が長引きそうだという不安も影響した。
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