10月7日(火)のマーケット
10月6日のNYダウは7日ぶりに反落。ナスダックは反発。フランスのルコルニュ首相は5日に組閣したが、与党内や野党の双方から不満が噴出したことを受けて、14時足らずで総辞職した。格付け会社から仏格下げを巡る警告が相次ぎ、フランス国債が下落し、米国債の売りにも波及したため、米国金利上昇からNYダウは反落した。モバイル広告技術のアップラビンは、米証券取引委員会(SEC)が、データ収集手法について調査を進めていると報じられ、大幅安となった。通信のベライゾンはCEO(最高経営責任者)の交代を発表したが、契約者獲得で苦戦していることが再認識され売られた。一方、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、オープンAIとAIインフラ構築に関する契約締結を発表し急騰し、ナスダックの反発に寄与した。NYダウは前日比63ドル(0.14%)安の46,694ドル。NASDAQ総合指数は前日比161ポイント(0.71%)高の22,941。S&P500指数は前日比24ポイント(0.36%)高の6,740。
日経平均は朝方582円高の4万8527円となったが過熱警戒から終盤は値を消した。フジクラはデータセンター関連に加えて、核融合関連であることも注目された。三井金属はBofA証券がマイクロシン箔とVSP箔の成長加速を見込み、2段階格上げしたことが話題に。サムコはペロブスカイト太陽電池関連。一方、レーザーテックやキオクシアなど半導体関連の一角が反落。円安進行によるインフレ警戒で、三越伊勢丹やライフコーポなど消費関連の一部が安い。
スタンダード市場では、核融合関連の助川電工が2日連続ストップ高。岡本硝子は石油天然ガス・金属鉱物資源機構から深海探査機を受注した実績がありレアアース関連として物色された。介護関連も高市銘柄という見方からケア21が大幅高。堀田丸正が続落となり、ヨネックスは売られた。
グロース市場では、レナサイエンスがサウジアラビア政府の医療研究機関と基本合意しストップ高。セキュリティ関連のZenmuがストップ高。ドローン関連のACSLとテラドローンも高い。技術承継機構が高値更新。データセクションは大幅反落。QPS研は反落。リベラウェアが続落。
日足チャート上では,上ヒゲを伴う陰線。上値は4万8500円台まで伸ばしたが、流石にスピード調整の売りに頭を抑えられた。4日続伸となったが、大引けでは4万8000円台乗せとはならなかった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【高市相場は「アベノミクス」の再来か!?】
日本証券新聞10月8日(水)紙面1面記事掲載
証券各社、関連銘柄の選定相次ぐ
「高市トレード」2日目となった7日の東京市場。日経平均は朝方582円高に買われた後、いったん87円高まで伸び悩んで、後場には再び441円高となる場面があるなど荒っぽい動きを見せた。市場筋の間では、6月に1,523億円の大量設定で話題を呼んだ「野村ハイベータ日本株2506」が、「今日にも25%高の早期償還条項に抵触するのでは」との声も聞かれた。純資産規模が直近1,867億円の同ファンドが償還されれば組み入れ銘柄の売りにつながるとの発想だ。
とはいえ、急騰直後にこうした波乱めいた展開となっても簡単に腰折れしないのが足元の基調の強さだ。引け際マイナス圏に沈みながらも、最終的には続伸歩調をキープ。「2012年12月総選挙後のアベノミクスなどレジーム変化を伴う政策実行期待が高まれば息の長い株高となり、海外投資家の買いも継続しやすい」(野村証券)といった論調を裏付ける相場展開となっている。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10月7日(火)☆[概況/大引け]
過熱警戒から終盤は値を消した
大引けの日経平均は6円高の4万7,950円、TOPIXは1ポイント高の3,227ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は800、下落銘柄数は747。出来高は25億852万株、売買代金は6兆6,084億円。
日経平均は朝方582円高の4万8,527円となったが過熱警戒から終盤は値を消した。
詳しくはコチラ