日本資産運用基盤(JAMP)の子会社であるJAMPファンド・マネジメントは、日本版ファンド・マネジメント・カンパニー機能を活用した投信ホワイトレーベルサービスの提供を通じ、コモンズ投信の外国株式に投資するアクティブ運用の公募投信(「コモンズ・グローバル30ファンド」)の組成・運営を支援すると発表した。
ストラクチャー
コモンズ投信が手掛ける外国株式に投資するアクティブ投資信託について、JAMPファンド・マネジメントが提供する私募投資信託を間に挟むマスター・フィーダー構造(注・実際に投資活動を行う「マスターファンド」と、投資家から資金を集めてマスターファンドに投資することを唯一の目的とする「フィーダーファンド」という二つの要素から構成)として運用の一元化を図るとともに、フィーダーレイヤーで多様なファンドの設定を可能にした。また、マスターレイヤーにおいても、ファミリーファンド形式にすることにより、マスターレイヤーでの私募投信の追加設定など事業の拡張性、柔軟性を保持することができる。
AMPが提供する投信ホワイトレーベルサービス
資産運用ビジネスの発展で先行する欧米諸国は、資産運用会社(アセット・マネジメント・カンパニー)は投資判断と運用に専念し、「ファンド・マネジメント・カンパニー」と呼ばれる専門事業者が投資運用ファンドの設定・運営管理を行うという分業体制が確立されている。一方、日本では、資産運用会社がアセット・マネジメント業務に加えてファンド・マネジメント業務を一体的に担う構造が続いており、その結果、資産運用ビジネスへの参入は容易ではなく、業界全体の効率性や創造性の向上を妨げる要因となっていると指摘している。
日本資産運用基盤は、日本版ファンド・マネジメント・カンパニー機能を活用した投信ホワイトレーベルサービスを通じ、新しい資産運用会社の投資信託ビジネスへの参入や既存の資産運用会社の事業モデルの再構築を支援している。
投信ホワイトレーベルサービスを利用することで、資産運用会社は自前で投資信託委託業のライセンス登録をしたり、投資信託委託業を営むための体制整備や投信計理システム購入などを担ったりする必要はなく、自社の強みである投資判断や投資運用業務に専念できる。