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コラム2025年10月21日

【本日のマーケット】10月21日(火)

10月21(火)のマーケット                                                                   

10月20日の米国株式市場は続伸。ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、トランプ大統領に対する「王はいらない」デモについて、民主党は「デモ前の政府機関再開は格好が悪い」と考えていたようだと指摘し、デモ終了を受け、政府閉鎖を巡る「事態は今週中に収束する可能性がある」という認識を示した。トランプ大統領が10月31日から開始されるAPEC首脳会議で、中国の習近平国家主席と会談することも通商合意につながると期待された。アップルは「iPhone17」が好調で、ループ・キャピタルが投資判断を引き上げた。鉄鋼大手クリーブランド・クリフスは米国内の鉱山事業で地質調査を実施した結果、ミシガン州とミネソタ州の2カ所でレアアースを産出できる可能性のある場所を確認したと発表した。NYダウは前日比515ドル(1.12%)高の46,706ドル。NASDAQ総合指数は前日比310ポイント(1.37%)高の22,990。S&P500指数は前日比71ポイント(1.07%)高の6,735。

前引け間際に5万円に接近。後場は高値警戒感から上げ幅を縮め、高市氏の首相指名で材料出尽くしから小幅安の場面もあった。米豪がレアアース開発で合意し、日本も加わると報じられ、東洋エンジが関連銘柄への思惑で大幅高。米アップルのiPhone17の販売出足好調でTDKが買われた。アシックスはインドで来年の販売が4割増の見通しで関心を集めた。キオクシアや東京エレクは反落し、東京海上やイオンが安い。大阪副首都関連の淺沼組も反落。

スタンダード市場では、大阪副首都関連の桜島埠頭が連日のストップ高。イトーヨーギョーも高い。子会社がステーブルコイン関連のSpeeeは大幅続伸。堀田丸正がストップ高。高市関連銘柄の助川電工は反落し、防衛関連の日本アビオニクスも反落。サン電子は自社株買いの終了発表で大幅安。

グロース市場では、ソフトバンクと資本・業務提携のJDSCが2日連続ストップ高。フェニックスバイオは学会発表予定を案内しストップ高。タイミーとデータセクションが反発した。ビジネスコーチは通期予想の上方修正で買われた。FFRIセキュリティと宇宙関連のアストロスケールは反落。

日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。ギャップアップで寄り付いた後に、前引け前には5万円大台目前まで上値を伸ばした。後場からは、高値警戒感と材料出尽くしで上値は抑えられた。5万円乗せは高市政権発足後に持ち越しとなった。

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自民高市氏、内閣総理大臣に選出 日経平均5万円突破は“持ち越し”
 日本証券新聞10月22日(水)紙面1面記事掲載

サナエノミクス、解像度高める局面に移行

日経平均(日足)

自民党の高市早苗総裁が、21日に召集の臨時国会で行われた首相指名選挙で、104代内閣総理大臣に選出された。首相は物価高対策や経済安全保障に力を入れる意向。日経平均は前場に一時760円高の4万9,945円まで上昇、後場はこれまで急ピッチで上昇していたため短期的な警戒感が意識され、史上初の5万円はいったんお預けとなった。為替は高市首相誕生は織り込み済みのため円売りは一服。

前日(20日)に自民党の高市総裁と日本維新の会の吉村洋文代表は「連立政権合意書」に署名。維新が連立政権合意の条件とした「副首都構想」は臨時国会中に両党の協議体を設置し、来年の通常国会で法案を成立させると明記した。また、維新が求めている2年間の食料品の消費税率ゼロも視野に法制化を検討すると記した。

21日の株式市場では桜島埠頭(9353・S)イトーヨーギョー(5287・S)が続騰、銭高組(1811・S)が高値更新と、関西本拠のインフラ関連の一角の強調が目立つ。今後は閣僚人事や24日に予定される所信表明演説などを経て、関連株物色も解像度を高める展開に移行するとみられている。

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今日の市況概況
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10月21日(火)☆[概況/大引け]

後場は伸び悩み

大引けの日経平均は130円高の4万9,316円、TOPIXは1ポイント高の3,249ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は747、下落銘柄数は793。出来高は22億4,027万株、売買代金は6兆2,013億円。
前引け間際に5万円に接近した。
後場は高値警戒感から上げ幅を縮め、高市氏の首相指名で材料出尽くしから小幅安の場面もあった。

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