大引けの日経平均は17円高の5万1,325円、TOPIXは22ポイント高の3,300ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,211、下落銘柄数は339。出来高は37億4,142万株、売買代金は10兆300億円。
日銀金融政策決定会合で利上げが見送られ、見送り賛成が7名、反対(=利上げ主張)も2名のままで増えなかったため、日経平均は上げ幅を拡大し一時349円高となった。
だが、アベノミクスを理論面から支えた浜田宏一エール大学名誉教授はいま、利上げを主張していると朝日新聞と報じたため、335円安となった。
浜田名誉教授は、日銀が利上げを実施しないことで、円安も是正されず、交易条件の悪化で日本人は輸入品を高く買わされる一方、外国人が「安い日本」を買いたたいているような状況を見過ごせないと述べた。
その後、米中首脳会談を終えたトランプ大統領が対中関税10%引き下げを発表したため、日経平均は戻したが、終盤は鈍化した。
強弱感の激突により、売買代金は10兆円となった。
半導体検査装置のアドバンテストの人気が波及し、EUV光源マスク検査装置のレーザーテックがストップ高。
NEC(6701)は7~9月期の営業利益がアナリスト予想を大きく上回り大幅高となった。
一方、ディスコは第3四半期の見通しがアナリスト予想を下回り下落した。
三井海洋開発はUBS証券による目標株価の引き上げで注目された。
JR東海はリニア中央新幹線の総工費拡大で売られた。
業種別上昇率上位は非鉄、鉱業、電力ガス、銀行、石油で、下落率上位は陸運、空運、情報通信、機械、繊維。(W)
