花王の「ディープクリーン 薬用温感ハミガキ」
朝晩の冷え込みが増すこの季節、歯磨きの際に水やハミガキ粉の冷たさが歯に染みる――そんな小さな不快感を覚えているは私だけではないはず。特に40歳代を過ぎると、約45%が歯茎の衰えやトラブルを感じているというデータもあり、オーラルケアの課題は年齢とともに深刻化しています。こうした“小さな不満”と“大きな課題”を同時に解決する製品として注目されるのが、花王(4452・P)の「ディープクリーン 薬用温感ハミガキ」です。
従来の歯周病予防や高濃度フッ素といった機能成分に加え、世界初の「温感持続処方」により、歯磨き時に約40℃の温かさが3分ほど続くという新体験を実現しました。心地よい温かさの中で歯茎組織修復成分が奥深くまで浸透し、血色のよいハリのある歯茎へと導きます。これまで義務的な予防だった歯磨きが、思わず使いたくなる快感ケアへとオーラルケアの常識を変える可能性があります。
本製品は、機能と快感の両立を武器に、参考価格1,380円前後(85グラム)というプレミアム価格帯に設定されています。これは、価格に見合う価値を慎重に見極めるロジカル消費層に対しても、明確な付加価値を提示し、指名買いを促す狙いがあるといえます。
この「超体感」戦略は、炭酸のはじけた実感を訴求し、発売直後から想定比約4倍の170万本を販売、一部で品薄の状態が続いていた「ピュオーラ 炭酸ハミガキ」に続く取り組みです。炭酸、温感と五感に訴える新ジャンルの開拓を進める花王。体験価値を軸とした高付加価値戦略が、どこまで利益成長を牽引していくのか、今後の製品開発とともに注目しています。
竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

