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コラム2025年11月11日

【本日のマーケット】11月11日(火)

11月11(火)のマーケット                                                                   

11月10日のNYダウは続伸、ナスダックは反発。上下両院でつなぎ予算案が可決される可能性が高まり、政府機関の解除に向けて進むことが好感された。エヌビディアのフアンCEOが8日に、TSMCに対して半導体供給を増やすよう要請したと明らかにしたと報じられ、エヌビディアは上昇。防衛技術関連のパランティア・テクノロジーズや、データセンター関連のサンディスクが買われた。NYダウは前日比381ドル(0.81%)高の47,368ドル。NASDAQ総合指数は前日比522ポイント(2.27%)高の23,527。S&P500指数は前日比103ポイント(1.54%)高の6,832。

米国政府機関が再開されると経済統計の発表も実施されるので株安になる可能性もあるという見方から、日経平均は下落した。フジクラやアドバンテスト、ディスコが売られ、川崎重工は上期の事業利益が減益で売られた。三菱ガス化学はオランダの工場建設中断による減損損失が大きくストップ安。コーセーは7~9月期が大幅減益で一時ストップ安。一方、鹿島と大成建設が業績予想の上方修正で買われた。ANAは自社株買いの発表が好感された。

スタンダード市場では、名村造船が上期営業減益で売られた。夢みつけ隊は利食い売りに押された。理経は通期予想の据え置きで大幅安。経産省が原発・送配電に公的融資への法改正目指すと報じられ、助川電工がストップ高。ユビキタスAIは耐量子暗号への対応を低価格マイコンで実現と発表しストップ高。

グロース市場では、NexToneの上期決算が通期予想に対して3分の1程度の進捗率だったため大幅安。アパレルのyutoriは業績予想を上方修正したが四季報予想に届かず売られた。データセクションは3日続伸。イメージ情報開発はストップ高。Welbyは2日連続ストップ高。

日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。5万1000円台で寄付き上値を伸ばしたが、売り物に頭を抑えられた。一時は高値から約1000円安となったが、引けにかけては買い戻され小幅安。5日移動平均線(5万625円)上は維持しており、一目均衡表の転換線(5万855円)近辺で大引けとなった。

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決算発表 7~9月に回復加速 下期好調 来期増益への期待高まる
 日本証券新聞11月12日(水)紙面1面記事掲載

日経平均、TOPIX押し上げへ

大林組(1802・週足)

11日の東京株式市場では日経平均株価が一時600円超の上昇となるなど大幅続伸で始まった。政府機関の閉鎖解除へ向けて前進があったとの見方から10日の米国市場で主要3指数が大幅高。エヌビディア(NVDA)が6%近い上昇となるなど相変わらずAI関連主導の流れだったが、米国景気への悪影響に対する不透明感などが後退、買い戻しが進んだ。11日には米ブルームバーグ通信が「トランプ米大統領は10日、米政府閉鎖を終わらせるための超党派合意を支持すると表明した。これにより、政府機関が向こう数日以内に再開される可能性が高まった」と伝えている。

東京市場は後場軟調となったが、増額修正の鹿島(1812・P)が急伸。中間決算の発表が続くなか好決算銘柄が素直に評価される地合いに注目したい。業績を踏まえて有望銘柄をじっくりと見極める局面と言える。

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今日の市況概況
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11月11日(火)☆[概況/大引け]

反落。米政府機関再開後の経済統計を警戒

大引けの日経平均は68円安の5万842円、TOPIXは4ポイント高の3,321ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は572、下落銘柄数は985。出来高は24億2,797万株、売買代金は6兆7,321億円。
米国政府機関が再開されると経済統計の発表も実施されるので株安になる可能性もあるという見方から、日経平均は一時330円安となった。
大引けにかけては下げ幅を縮小。

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