11月20日(木)のマーケット
11月19日のNYダウは5日ぶりに小反発、ナスダックは3日ぶりに反発。エヌビディアの決算発表は取引終了後となるが、その前に買い戻しが入り、3日ぶりに反発した。アルファベットは18日に発表した最新の人工知能(AI)モデル「Gemini(ジェミニ)」が評価され上昇した。その他、AIによる電力需要への期待で、電力会社のGEベルノバが買われた。一方、AMDは5日続落となり、ネットフリックスは反落した。米国株の取引終了後に発表されたエヌビディアの決算では、第4四半期(11月~1月)の売上高見通しが約650億ドルとアナリスト予想平均の620億ドルを上回ったため、時間外取引で買われた。AMDやブロードコム、コアウィーブも連れ高となった。NYダウは前日比47ドル(0.10%)高の46,138ドル。NASDAQ総合指数は前日比131ポイント(0.59%)高の22,564。S&P500指数は前日比24ポイント(0.38%)高の6,642。
エヌビディアの第3四半期決算と第4四半期見通しがともにアナリスト予想を上回り、時間外取引で買われた。日本株もアドバンテストをはじめとしたAI・半導体関連が買われ、日経平均は一時2037円高の5万574円となった。長期金利の上昇を受け銀行株も高い。日東紡はBofA証券が目標株価を引き上げ大幅高。住友ファーマは再上方修正期待で買われた。東電は原発再稼働になると材料出尽くしの予想で売られた。東京海上は下方修正で安い。
スタンダード市場では、名村造船やジャパンエンジンが大幅高。BitcoinJとテラプローブが反発した。城南進研は幼児教育実践研究所と業務提携で大幅高。アサカ理研は9日ぶりに反落。RSCは続落。unbankedは新株予約権で大幅な希薄化を招くため、ストップ安となった。
グロース市場では、免疫生物研が5日連続ストップ高。Amaziaは2日連続ストップ高。ラクオリア創薬がストップ高。情報戦略テクノロジーが大幅高。フルッタフルッタが高い。グリーンモンスターは利食い売りに押された。デジタルプラスは反落し、Aiロボティクスは軟調。
日足チャート上では、長めの上ヒゲを伴う陽線。下降してきた5日移動平均線(4万9553円)を上抜き、5万500円台まで上値を伸ばした。一時は上昇を続ける25日移動平均線(5万84円)上に浮上する時間帯も見られた。イベント通過で5日ぶりの大幅反発となり、5万円の大台回復となる場面もあったが、終盤にかけては上値を抑えられた。早晩に25日移動平均線の回復が待たれるところ。
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注目記事 Pick up
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【日経平均 一時5万円大台を回復】
日本証券新聞11月21日(金)紙面1面記事掲載
エヌビディア決算通過 AIバブル懸念後退 米利下げ 後ずれも織り込みか
エヌビディア(NVDA)の決算を無事通過し、20日の東京株式市場では日経平均株価が急反発、高値は同2,037.12円高の5万574.82円と、一時5万円大台を回復した。終値は前日比1,286.24円高の4万9,823.94円。
19日の引け後、米国で発表されたエヌビディアの決算は実績、予想ともに事前の市場予想を上回る内容となりAIバブルに対する懸念がひとまず後退。時間外取引で同社株は一時6%の上昇となり、東京市場でも関連株が一斉に買い戻され、日経平均を押し上げた。
エヌビディアの2026年1月期第3四半期(8~10月)決算は売上高が前年同期比62%増の570億600万ドル(およそ8兆9,500億円)と市場予想(550億ドル)を上回って着地。1株当たり利益は1.30ドル(市場予想1.25ドル)、粗利益率は73.6%と市場予想と一致した。注目のデータセンター(DC)向け売上高は同66%増の512億1,500万ドルと市場予想の486億ドルを大幅に上回った。
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今日の市況概況
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11月20日(木)☆[概況/大引け]
1286円高の4万9823円

大引けの日経平均は1,286円高の4万9,823円、TOPIXは53ポイント高の3,299ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,271、下落銘柄数は296。出来高は24億2,250万株、売買代金は6兆7,573億円。
エヌビディアの第3四半期決算と第4四半期見通しがともにアナリスト予想を上回り、時間外取引で買われた。
日本株もアドバンテストを始めとしたAI・半導体関連が買われ、日経平均は一時2037円高の5万574円となった。
ただ、後場は上げ幅を縮め、5万円の水準を下回った。
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