11月27日(木)のマーケット
11月26日の米国株は4日続伸。地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は大半の地区で、前回報告からほぼ変化がなかったと報告された。12地区のうち約半数で雇用が弱まり、個人消費も減少した。市場では利下げが期待された。アルファベットは4日ぶりに反落し、エヌビディアが反発し、ブロードコムが買われた。ロビンフッドは新しい先物・デリバティブ取引所を設立すると発表したことで買われた。予測市場を中心とした商品を提供する予定。サンディスクは続落となった。NYダウは前日比314ドル(0.67%)高の47,427ドル。NASDAQ総合指数は前日比189ポイント(0.82%)高の23,214。S&P500指数は前日比46ポイント(0.69%)高の6,812。
米国株4日続伸を受け日経平均は3日続伸。日米の官民連携で米国にNAND型フラッシュメモリー工場を建設する構想でキオクシアが反発。レゾナックはモルガン・スタンレーが「半導体後工程材料のコア銘柄」と評価したことが寄与。スカパーーJSATはみずほ証券と岩井コスモ証券が目標株価を引き上げた。山口FGは自社株買いの発表で大幅高。中外製薬などの医薬品は安い。FPパートナーは配当落ちで下落した。オープンドアは安値更新。
スタンダード市場では、核融合関連の助川電工が続伸。調整していた岡本硝子がストップ高。低位株の大黒屋がにぎわった。半導体保護資材のアテクトが大幅高。データセンター向け光コネクターの精工技研が大幅続伸。荷物用エレベーターの守谷輸送機が反発。串カツ田中が下落。
グロース市場では、免疫生物研が11月中旬の米国での特許取得をきっかけに株価が5倍近くになった。豆蔵は会社側が否定したが株式非公開化の可能性が報じられ急騰。データセクションが5日ぶりに反発。トランスジェニックがストップ高。情報戦略テクノロジーは利食い売りで反落した。
日足チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陽線。ギャップアップで寄付き、5万円の大台回復となった。25日移動平均線(5万190円)を上抜いて推移していたが大引けではわずかに届かず。明確に25日移動平均線を上抜けるかが今後のポイントとなる。
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注目記事 Pick up
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【「国家戦略技術」6分野の投資促進へ】
日本証券新聞11月28日(金)紙面1面記事掲載
核融合開発に1,000億円超報道も
政府が経済安全保障上の重要性が高い技術を「国家戦略技術」として新たに指定し、研究開発税制の優遇や研究費支援などを検討していることが明らかになった。国際競争が激化している①AI・先端ロボット②量子③半導体・通信④バイオ・ヘルスケア⑤核融合⑥宇宙――への投資を促し、日本全体の技術力を底上げする狙いがある。
研究開発税制は、研究開発投資額の一定割合を法人税額から税額控除できる制度。既存の制度(一般型、オープンイノベーション型)とは別に戦略技術領域を定め、高控除率・別枠控除上限といったインセンティブ性を高めることにより、民間の研究開発投資を誘発し、重点投資を加速させる効果が期待できる。詳細はまだ明らかになっていないが、読売新聞オンラインの報道によれば、投資額の最大40%を法人税額から控除することが柱となっており、研究力の高い大学や研究機関との連携がある場合には、控除率を50%まで引き上げる案も盛り込まれているという。
27日の株式市場では、早速関連株を物色する動きが見られた。
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今日の市況概況
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11月27日(木)☆[概況/大引け]
3日続伸。半導体関連が再び高い

大引けの日経平均は608円高の5万167円、TOPIXは13ポイント高の3,368ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は939、下落銘柄数は609。出来高は19億186万株、売買代金は4兆9,659億円。
米国株4日続伸を受け日経平均は3日続伸。
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