大引けの日経平均は0.1円高の4万9,303円、TOPIXは2ポイント高の3,341ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は532、下落銘柄数は1,012。出来高は21億3,871万株、売買代金は5兆2,278億円。
リバウンド狙いの買いが入ったが上値は重い。
ファナック(6954)はフィジカルAIに関して、エヌビディアと協業を発表し買われた。SMBC日興証券の解説によると他社のフィジカルAIとの違いは、(1)オープンプラットフォームであるためあらゆるAI開発者が活用できること、(2)PCなしでPython プログラムを実行でき容易に自律制御の指示を行えること、(3)シミュレーションの精度が高く実際のロボットの動きと完全に一致することの3点だという。
住友電工は大和証券が電線セクターにおける選好順位を3位から1位に引き上げたことが好感された。フジクラは光ファイバの不足による光ケーブルやプリコネクテッドケーブルの生産制約が一定の業績影響に繋がると予想。それに対して、プリフォーム(光ファイバーのガラス母材)に余剰能力のある住友電工、外販ファイバを活用出来る古河電工は拡販余地を残すと推定している。
IHIは大和証券と野村証券がそれぞれ目標株価を引き上げた。構造改革は概ね終了し、来期からは航空/宇宙を軸とした成長加速ステージが始まると大和証券では述べ、野村証券も同様に趣旨。
日電硝子は低誘電ガラスファイバの販売開始で注目された。
一方、ソフトバンクグループと東電が売られた。
三越伊勢丹は11月の免税売上が5.3%減で安い。
住友ファーマやペプチドリームなど医薬品が下落した。
業種別上昇率上位は銀行、非鉄、ノンバンク、精密、ゴムで、下落率上位は鉱業、電力ガス、情報通信、紙パルプ、その他製品。(W)
