12月5日（金）のマーケット                                                                   

12月4日の米国株式市場は高安まちまち。NYダウは朝方166ドル高となったが、利食い売りで小反落。ナスダックは3日続伸した。スノーフレイクやインテルが売られた。メタ・プラットフォームズはインターネット上の仮想空間内で経済活動などを行うメタバース事業の予算を最大30％削減する見通しと報じられ、上昇した。セールスフォースは収益見通しを上方修正したことで買われた。NYダウは前日比31ドル(0.07％)安の47,850ドル。NASDAQ総合指数は前日比51ポイント(0.22％)高の23,505。S＆P500指数は前日比7ポイント(0.11％)高の6,857。

週末の手じまいで反落。米上院議員がエヌビディアの先端半導体の中国への販売を阻止する法案提出でアドバンテストが下落。トランプ大統領の燃費規制緩和で自動車メーカーはＥＶとガソリン車の二重投資負担で安い。トレンドマイクロはＡＩ研究開発費増加で株主還元が警戒され下落。ソフトバンクＧは孫氏が米政府とハイテク工場建設計画で協議との報道で上昇。イビデンはシンガポール政府投資公社のＧＩＣプライベート・リミテッドの保有判明で高い。

スタンダード市場では、多摩川ＨＤが新株予約権の発行を発表し、潜在株による希薄化警戒で大幅安。ウェルディッシュは財務報告に関する内部統制で不備により４日続落。ロボット関連の菊池製作所は３日連続ストップ高。ＪＭＡＣＳはロボット用ケーブルでストップ高。鈴茂器工は安値圏から続伸。

グロース市場では、心不全治療のハートシードがみずほ証券の新規「買い」を受け急騰した。ＱＰＳＨＤは野村証券のレポートも寄与した。ソラコムが反発。免疫生物研は４日続落。アライドアーキは反落。技術承継は続落。直近新規公開株のＨＵＭＡＮ ＭＡＤＥとＢＲＡＮＵも続落となった。

日足チャート上では、短い上ヒゲと長めの下ヒゲを伴う実体線の短い陰線。昨日回復した25日移動平均線（5万229円）上を維持して週末を迎えた。パラボリックも陽転を示現しており底堅さもうかがえる。週足では、上下に長めのヒゲを伴う実体線の短い陽線。先週のローソク足よりも上に位置しており、来週以降の出直りに期待を抱かせる形となった。

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★☆★　《特別寄稿》鈴木一之　スズカズ・アイ　★☆★
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鈴木一之です。今週のマーケットの話題で最大のものはTOPIXが史上最高値を更新したことです。12 月 4 日（木）に突如として実現しました。

日経平均はあいかわらず激しい上下動を繰り広げています。半導体関連株の値動きがそれだけ大きいということを反映しています。

世界のマーケット関係者が固唾を飲んで見守っている米国のクリスマス商戦は、ブラックフライデーの売上高が史上最高に達したことからも非常に堅調です。

雇用統計や景況感指数からは測れない、米国経済の底堅さと底知れない懐の深さを表しています。

週が明ければいよいよ年内最後のFOMCが開催されます。利下げはほぼ確実視されますが、ドットチャートで示されるはずの来年の米金融政策はどのような展望なのでしょう。

景気動向は気にしないと言いながら、やはり経済統計の発表を待って現在の景況感の行方にどっぷりと浸かっています。

もうすぐ年末休暇という市場関係者も多いでしょう。エネルギーが細るのは仕方ないでしょうが、来年の世界経済を見回せば、株式市場はもうしばらく堅調な値動きを続けられると見ています。

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