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コラム2025年12月12日

【速報版】竹中三佳の株Catch one’s eye Part.588 流行は巡る!「たまごっち」第4次ブーム

平成レトロ人気&海外ユーザー拡大

「クリスマスに子どもや孫にプレゼントしたいおもちゃ」の人気投票で、最新作が1位を獲得。業界の雄、バンダイ(バンダイナムコHD、7832・P)が送り出した携帯型育成玩具「たまごっち」が、再び大きなブームを巻き起こしています。

1996年の社会現象となった第1次ブーム。私自身にも、授業中に鳴動させてしまい先生に没収され、放課後には愛するたまごっちが病死していた、というほろ苦い記憶が残っています。その後、2004年の赤外線通信搭載(第2次ブーム)、08年のカラー液晶化とテレビアニメ化(第3次ブーム)を経て、今年7月末に累計出荷数1億個を突破するモンスターコンテンツへと成長しました。

現在の第4次ブームは、平成レトロ人気に加え、海外ユーザー層の拡大が特徴です。最新デバイス「Tamagotchi Paradise」では、複雑な育成システムや、結婚によって親の特徴を受け継ぐ遺伝機能システムを搭載。育ち方が5万通りにも及ぶなど、生き物らしさへのこだわりが徹底されています。Wi-Fi搭載で世界中のユーザーと交流できる「Tamagotchi Uni」も人気を押し上げ、限定カラーは再販分が即完売し、再再販も購入制限が設けられるなど、バンダイの商品開発力の高さをあらためて浮き彫りにしています。19日からはユニクロ「UT」とのコラボも始まり、話題は一段と広がっています。

「生き物を育てる」という一貫したコンセプトを守りながら機能進化を続けるたまごっちは、発売から間もなく30年を迎えるロングヒット商品です。これからクリスマス、お年玉需要が本格化するなか、関連商品の販売がバンダイの業績にどの程度寄与するのか、その行方に注目しています。

竹中三佳さんのプロフィール

タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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