12月23日(火)のマーケット
12月22日の米国株式市場は3日続伸。エヌビディアはAI向け先端半導体「H200」について、中国の顧客に対し来年2月の春節(旧正月)連休前に出荷を開始することを目指していると報じられ買われた。Dウェイブ・クオンタムやリゲッティ・コンピューティングといった量子コンピューター関連が買われた。米国防高等研究計画局(DARPA)は、量子ベンチマーキング・イニシアチブ(QBI:Quantum Benchmarking Initiative)において11社をステージBに選定し、コンセプト段階から「実用規模」の量子コンピューターアーキテクチャーの技術検証段階へと進めたと報じられた。NYダウは前日比227ドル(0.47%)高の48,362ドル。NASDAQ総合指数は前日比121ポイント(0.52%)高の23,428。S&P500指数は前日比43ポイント(0.64%)高の6,878。
AI・半導体関連に利食い売りが出て日経平均はもみ合い。片山財務相の口先介入で円高となり下げ幅を拡大した場面もあった。ただ、プライム市場全体では上昇銘柄数の方が多い。任天堂は7日ぶりに反発。FPGも反発。三井E&Sが買われた。年末年始の飛行便予約増加で空運が上昇。武田や塩野義といった医薬品も高い。円高でマツダやSUBARUなど自動車株は下落。しまむらは第3四半期決算が売上高対比では利益水準が低めという見方が響いた。
スタンダード市場では、伊勢化学やテクノホライゾンが買われた。熱可塑性CFRP対応の部品製造ロボット開発の津田駒は3日連続ストップ高。就活支援のアクセスGは売上高100億円達成の成長シナリオのレポートを受けてストップ高。ヒーハイストは反落。プライム・ストラテジーは大幅続落。
グロース市場では、ウェリタスが特許出願を発表しストップ高。暗号資産投資事業に関する資本業務提携の発表でTORICOは4日続伸。売れるネット広告社は非エンジニアAI開発の内製化支援サービスを発表しストップ高。直近新規公開株のスタートラインは大幅安。ラクオリア創薬が続落。
日足チャート上では、十字足に近い陽線。海外投資家のクリスマス休暇を受けて薄商いの中、もみ合い商状となった。一目均衡表の雲抜けは維持しており、パラボリックの陽転も射程圏内となっている。
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注目記事 Pick up
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【メモリー不足、電力不足が切り口に】
日本証券新聞12月24日(水)紙面1面記事掲載
26年もAIは有力テーマ 電力インフラ関連に存在感
11月に入って急速に強まったAIバブルを巡る波乱は、マイクロン・テクノロジー(MU)決算などのイベントをこなし、ひとまず落ち着きを見せている。レバレッジを効かせた資金調達でAI事業の拡大を図るオラクル(ORCL)などに対する警戒ムードが払拭されたわけではないが、その一方、2026年以降もデータセンター(DC)の建設は着実に進む。オープンAIの「チャットGPT5.2」、アルファベット(GOOGL)傘下グーグルの「ジェミニ3」など主要な生成AIサービス間の性能向上、ユーザー獲得競争も継続する。こうしたなか、足元ではAIサーバーの生産拡大に伴い、HBM(高帯域メモリー)などのDRAM、NANDフラッシュといったメモリーの不足が顕著となり、価格も急上昇してパソコンやスマートフォンなどにも影響が及んでいる。
ちなみにAIサーバーは25年が前年比76%増、26年は同58%増と高い成長が続く見込み。こうした状況を踏まえると、HBM大手のマイクロン、NAND大手のキオクシアHD(285A・P)などに恩恵が大きそうだ。
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今日の市況概況
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12月23日(火)☆[概況/大引け]
もみ合い。キオクシアとアドバンテストは反落。任天堂が反発。三井E&Sが高い

大引けの日経平均は10円高の5万412円、TOPIXは18ポイント高の3,423ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,192、下落銘柄数は365。出来高は18億882万株、売買代金は4兆1,374億円。
キオクシアやアドバンテスト、住友電工などのAI・半導体関連に利食い売りが出て日経平均はもみ合いとなった。
片山財務相の口先介入で円高となり下げ幅を拡大した場面もあった。
ただ、下落した場面でもプライム市場全体では上昇銘柄数の方が多かった。
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