2025年12月、京都市の清水寺で発表された“今年の漢字”は「熊」だった。熊(=ベア)は株式市場では相場の「弱気」を示すが、実際の相場は「牛(=ブル)」。「強気」で臨んだ投資家が勝利の美酒を味わう年となった。日本証券業協会の日比野隆司会長も12月開催の定例記者会見で“今年の漢字”として「牛」を挙げていた。日本の資本市場の要、東証を傘下に置く日本取引所グループを率いる山道裕己CEOが選ぶ、25年の日本市場・経済を表す漢字一文字、26年の日本市場・経済への希望・抱負を表す漢字一文字は――。(Q)
2025年の漢字一文字 「万」
(理由)
本年の株式市場は、大きく飛躍した一年となりました。4月にはトランプ関税の影響を受けて大きく下落する局面もありましたが、その後、新政権への期待感などから10月27日に日経平均株価は5万円台の大台を突破し、現在も5万円台で推移しています。また、大阪・関西万博が開催され、国内外から2,500万人を超える方々が来場し、成功裡に終了したことも本年を象徴する出来事でした。
2026年の漢字一文字 「進」
(理由)
2026年も、本年に引き続き「貯蓄から投資へ」の流れを一層進展させていくことが必要です。また、企業における人的資本を含む成長投資の促進にも期待しています。日本市場が国内外の投資家にとってより魅力的な市場となるよう、JPXが取り組んできたコーポレート・ガバナンス改革をはじめとする様々な施策についても、引き続き前進させていきたいと考えています。
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