一番人気“ボンドロ”は出荷数1300万枚突破
年末年始の帰省で、あらためて驚かされたのが「シール帳」の想像以上の流行でした。令和の子どもたちの間で、平成時代に流行したシール収集や交換のブームが再燃しているとは聞いていましたが、めいたちも例外ではなく、外出先でも常にシール帳を携え、お気に入りのシールについて熱心に語る姿が印象的でした。店頭での欠品やオンラインでの完売が相次ぐなか、抽選販売や突発的なゲリラ販売には行列ができ、当時平成女児だった親だけでなく、祖父母、親戚まで巻き込んだ光景も珍しくありません。
この動きを象徴する商品が、バンダイナムコホールディングス(7832・P)傘下のサンスター文具が展開する「ボンボンドロップシール」です。ドロップ菓子のような透明感と立体感が人気を集め、2024年3月の発売以降、約1年半で累計出荷数1,300万枚を突破したと報じられています。1シート税込500円前後ながら、シール交換市場では高い評価を受け、模倣品の出回りや、フリマサイトで定価を大きく上回る価格で取引される例も見られます。
25年3月期決算では、トイホビー分野を含む売上高・利益の伸長がグループ全体の好業績を下支えしたバンダイナムコHD。定番IP(知的財産)の強さに加え、SNS(交流サイト)世代の親子が共に楽しめる商品展開は、新たなファン層の取り込みと高いリピート性を生んでいます。
需要過多による機会損失の懸念はあるものの、限定販売による希少性の演出はブランド価値を高める戦略とも読み取れます。少子化が進む中でも、世代を超えた熱量を収益に結びつけ、同社のさらなる業績押し上げ要因となるか。シール帳ブームの行方とともに、その動向に注目しています。
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

