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インタビュー2026年8月27日

【速報版】トップインタビュー ミマキエンジニアリング 代表取締役社長 CEO 池田和明氏 産業用インクジェットプリンタで世界市場を席捲、長野発グローバル企業の成長戦略とは

産業印刷のデジタルシフトに商機あり

「産業用印刷のデジタル化を推進する」使命の下、産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタなどを独自開発してグローバルに事業を展開するミマキエンジニアリング(6638・P)。広告、看板用(SG)、工業製品用(IP)、布や衣料品用(TA)など幅広い分野で業容を伸ばしている。足元の業績も堅調で、昨年発表した中長期成長戦略では最終年度の2030年3月期に売上高を26年3月期の837億円から1,500億円に拡大する目標を掲げた。現状と将来展望を池田和明社長に聞いた。

――事業内容と強みは。

池田 当社は長野県に本社を置き主に産業用インクジェットプリンタを作っているメーカーで、事業領域としてはSG、IP、TAの3市場に独自製品を開発して販売している。強みは プリンタ本体だけでなく、独自に開発したインクやそれを正確に吐出、着弾させるインクヘッドの制御技術をもっており、このコア技術は他社も簡単に真似できない。また国内外の販売代理店にサービスエンジニアを配置して運用、保守や迅速なトラブル対応を実施、海外売上高比率は70%を超えている。地域別に日本が26~27%、北米が22%、欧州が23%、アジア・オセアニアが18%、その他(南米、アフリカなど)が11%とバランスもいい。足元では北米が伸びており、IPやTA市場は全エリアで成長が期待できる。

――市場環境の変化は。

池田 現在、衣類や各種素材への印刷はアナログが圧倒的で、衣類のデジタル化比率は約5~10%程度しかないのでデジタルへの移行が成長のドライバーとなる。消費者ニーズの変化に伴って、現在は大量生産、大量消費から「必要な時に必要な分だけ生産する」オンデマンド生産にシフトしている。廃棄ロス削減という環境対応の課題もある。オンラインで自分独自の1点を求めるカスタムシューズなど、小ロット、カスタマイズ需要も高まっている。ゆえに成長ドライバーとしてTA市場と幅広い用途が期待できるIP市場に期待している。

――26年3月期から向こう5カ年の中長期成長戦略「Mimaki Innovation 30」のポイントは。

池田 「新しさと違い」を提供するイノベーターを目指し「お客様が儲かればミマキも儲かる」という経営ビジョンを掲げている。新領域の1つは粘度の高い液体を噴射するヘッドを新たに開発し、これまで参入の難しかった領域への展開を目指す「高粘度インク吐出技術」の確立。2つ目は、駅構内の柱などに巻き付けられる柔軟な広告シートなどに使われるフレキシブル有機ELシート。3つ目はインクジェットプリンタ付帯設備のセカンドブランドの立ち上げ。

――5カ年間の投資計画は。

池田 既存の開発投資は例年通り売上高の7~8%を充当し、新領域向けには別枠で1~2%を投資する。また自社ブランド製品で戦う開発型企業として研究開発環境を重視し、技術本部の人員は約370人(連結従業員約2,200人)を配置、長野本社のほか東京などにも研究開発センターを置き、信州大学とも連携。プロジェクトリーダーに30歳代の若手を抜擢するなど、年齢に関係なく意欲の高い社員を応援する風土がある。

――株主還元策は。

池田 コロナ明け以降、増配を継続しており配当金額はコロナ前と比べて約5~7倍に増加した。今後も成長に見合った成果の配当を安定的かつ継続的に実施する。また中長期成長戦略で新領域に挑戦し、株主価値の向上に努力していく。

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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