工場増設投資で製造キャパ2倍へ
叙々苑、オーベルジーヌ、金兵衛。撮影現場を支える「ロケ弁」の名店の味が、いまや催事や店舗でも買えるようになり、ぐっと身近になりました。その顔触れに、いつの間にか加わっていたのが、地鶏居酒屋でおなじみの「塚田農場」(エー・ピーホールディングス、3175・S)です。
先日、新幹線に乗る前に東京駅の売り場をのぞくと、塚田農場の弁当の前に人だかりができていました。見た目、味、量のバランスが良く、看板の「絶品!塚だまタルタル若鶏のチキン南蛮弁当」は、日本ロケ弁大賞で2024年から3年連続金賞、今年はTV業界賞にも輝き、税込み990円という手頃な価格も相まって、支持を集めています。中食事業の26年3月期売上高は36億8,000万円(前期比19.4%増)。連結営業利益は8億4,500万円と3.2倍に拡大し、債務超過も解消しています。
弁当の出番が増える行楽の秋。製造能力が限られ注文を断ることもあった同社は、約4.8億円を投じた工場増設で製造能力を2倍にする計画です。販路も7月に紀ノ国屋13店舗へ広がりました。5月公表の中期経営計画では、31年度に中食の売上高を37億円から70億円、営業利益を6億~8億円とする目標です。
不採算店の撤退や6月の台風、業態変更などが影響し、8月発表の今期第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比47.4%減でした。一方、中食の売上高は同17.3%増、セグメント利益同33.1%増(短信ベース)と伸長。工場増設に伴う先行費用もありますが、通期の営業利益予想は8億6,000万円と据え置かれ、前期実績の8億4,500万円を上回る見通しです。行楽シーズンに増強が進む製造体制が、どこまで受注を取り込めるか。エー・ピーホールディングスの中食事業に注目しています。
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。
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