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IPO2026年10月5日

【速報版】新規上場紹介 MabGenesis(マブジェネシス) 11月2日 グロース イヌ・ネコ用抗体医薬を研究開発

MabGenesis(653A)が11月2日、東証グロース市場に新規上場する。

藤田医科大学と宮崎大学で開発された抗体取得技術を生かし、動物用抗体医薬品を創出する企業として2019年に設立。以来、イヌ、ネコ用抗体医薬品を研究開発している。抗体医薬品はバイオテクノロジーを応用して作成した抗体(モノクローナル抗体)を体内に投与し、抗体が疾患の原因となるがん細胞、サイトカイン、ウイルスなどの標的分子を選択的に認識して作用することで治療効果を発揮する。

機能性と網羅性を備えた世界最高品質のイヌ・ネコの抗体ライブラリーを構築していることが最大の特徴。この抗体ライブラリーから、独自のモノクローナル抗体単離技術を用いて取得する創薬標的抗原に対する抗体について開発・製造・販売の権利を製薬会社に導出することで収益を得ている。

同社は抗体を取得する研究の総体をプロジェクトと称する。プロジェクトは、同社が設定する標的抗原に対して同社単独で抗体を取得する「自社プロジェクト」と、製薬会社との合意に基づいて設定する標的抗原に対して抗体を取得する「共同研究プロジェクト」がある。

自社プロジェクトでは抗体取得後、一定の前臨床試験を同社主導で実施した後、開発から製造販売までを実施できる製薬会社(以下パートナー)へ導出するための活動を行う。一方、後者では共同研究契約締結後、抗体取得を開始し、品質条件を満たす抗体は契約に基づきパートナーへ導出する。

現在、ヒト臨床段階フェーズ1、フェーズ2に相当する動物用医薬品の前臨床段階にあるプロジェクトが8件。うち、4件はパートナーのCeva(チェバ、フランス)、Virbac(ビルバック、フランス)、日本曹達(4041・P)、共立製薬に抗体の研究・開発・製造・販売に関する権利を導出済み。チェバ、ビルバックは動物薬世界トップ10に入る大手。

探索段階は現在11件。うち10件は国内外の大手動物薬企業との共同研究プロジェクトで、進捗に応じたマイルストーン受領条件を定めた契約に基づき研究を進めている。ほか、すい臓がんを適応としたヒト用抗体は国内公的研究機関との共同研究を実施中。

抗体医薬品はヒト用は約220種類が製造販売されている。その有効性、安全性、製造技術の進歩による製造コストの知恵かからペットへの応用が始まっている。Zoetis(米)が16年に世界初のペット用抗体医薬として発売したイヌのアトピー性皮膚炎治療薬は22年に世界売上高が6.3億ドルに。その後Zoetiaが発売したネコ・イヌ用変形性関節症の抗体医薬は24年に世界で5.8億ドルを売り上げ、ペット用抗体薬のポテンシャルの大きさを示した。現時点でペット用抗体医薬品は欧米で計8品目、日本では3品目が販売されている。成長性は高く、グランド・ビュー・リサーチの調査によれば、世界のペット用抗体医薬品は24年から34年にかけて年成長率(CAGR)18.1%で拡大が見込まれている。

上場に伴う公募増資で調達した資金は、名古屋研究所および宮崎研究所での研究関連機器購入、自社プロジェクトの研究開発、運転資金などに充てる予定。(Q)

概要

●事業内容=ペット用抗体医薬品の研究開発
●本社=神奈川県横浜市港北区新横浜3-7-18
●代表者=新庄勝浩代表取締役
●設立=2019年6月
●上場前資本金=9,000万円
●発行済み株式数=805万4,700株(上場時)
●筆頭株主=名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャー2号投資事業組合(上場前15.96%)
●公募株式数=94万700株
●売出株式数=104万7,200株(ほかオーバーアロットメントで29万8,000株)
●仮条件=10月13日に決定
●ブックビル期間=10月15日~21日
●引受証券=東海東京(主幹事)、SBI、丸三、マネックス

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2025.3 144 ▼103 ― 0
2026.3 337 36 5.08 0
2027.3(予想) 352 ▼11 ― 0
※単位100万円、1株利益・配当は円、▼は損失

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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